1月16日から2月19日にかけて、2021年度大学入学共通テスト利用入学者選抜および一般選抜が実施された。本学は新型コロナウイルス感染症や福島県沖地震などの対応に追われたが、当初の計画通りに全日程を終えた。
2021年度の一般選抜、大学入学共通テスト利用入学者選抜の志願者数が発表された。今年度は思考力・判断力・表現力に対する評価、学力の3要素への対応、各学部学科のアドミッションポリシーに基づく入学者選抜の確立を目的に選抜試験改革も実行した。
経済学部を除いた各学部では、大学入学共通テストの教科・科目を併用する方式を一部または、全部に導入した。独自問題では、「記述式を含む総合的な問題」、または「記述式を含む個別科目問題」や小論文を課し、多面的・総合的な力を測る問題が出題された。
改革への不安から、志願者数は減少するという報道も一部あった。本学は公式ウエブサイトにて「サンプル問題」や「出題者の意図や狙い」を公開し、受験者層に改革の理解促進を図ってきた。だが、志願者数の推移に目を向けると、今年度の志願者数は試験方式に関係なく、前年比を下回っていることが分かる。
結果を受け、入学広報部入試課の担当者は「大都市圏の私立大学入学者定員の厳格化や入試難化などで、受験生の安全志向は高まっていた。合格を確実にしようとする傾向から、学校推薦型選抜・総合型選抜にシフトして受験生1人当たりの出願数が減ったため、一般選抜での総志願者数が減少した」と分析する。また、新型コロナウイルス感染症の報道、都市部の安全性への不安感、年度当初の各高等学校の休校による「学習の遅れ」も減少の要因としている。
▼学力の3要素
① 知識・技能の確実な習得
② ①を基にした思考力・判断力・表現力
③ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を指す