2021年度の前期履修登録が4月2日(金)から始まる。その前に、仕組みがやや複雑な為に毎年新入生を悩ませている青山スタンダード科目(以下、青スタ)について解説したい。ここでは、青スタを履修する際に、特に留意すべき3つの点について説明する。

 まず1つ目の注意点は、教養コアと領域指定で科目が被らないように履修する必要があるということである。1年生から履修することが可能な教養コアは、人間理解関連科目・社会理解関連科目・自然理解関連科目・歴史理解関連科目から構成されている。教養コアを履修する際は、この4科目の中から2科目を選択し、履修しなければならない。この時、同じ科目を2つ選択してしまうと、1つしか教養コアの単位として認定されないので注意が必要である。また、2年生になると、領域指定も履修することができるようになる。領域指定も教養コアと同じように、人間理解関連科目・社会理解関連科目・自然理解関連科目・歴史理解関連科目から構成されている。領域指定では、教養コアで選択しなかった2科目を選ぶことが必要となる。例えば、教養コアで人間理解関連科目と社会理解関連科目を履修した場合、領域指定で履修できるのは、自然理解関連科目と歴史理解関連科目ということになる。要するに、教養コアと領域指定で科目が重複しないよう、4科目を履修すれば良いのである。2つ目は、教養コア科目の現代社会の諸問題や自己理解など、同じ名前の授業でも総合科目と個別科目の2種類の講義が存在する場合があるということである。これは、総合科目の講義では複数の教員が、個別科目では1人の教員が講義を行うという違いがある。総合科目と個別科目の間での履修の決まりはないので、講義内容を確認して興味のある授業を履修すれば良い。3つ目は、1年生のみ受講可能な授業があるということだ。具体的には、ウェルカム・レクチャーとフレッシャーズ・セミナー、キャリアデザイン・セミナーである。これらの授業は、1年生の時のみにしか受講することができないので、注意が必要だ。

 最後に、青スタの履修を組む際のアドバイスをする。青スタの講義を受講するためには抽選が必要となる場合が多くあるが、その際、なるべく多くの講義を抽選にかけたほうが良い。人気の高い講義ばかりを選んでしまうと、どれも当選しない可能性が十分にあるからだ。そのため、自分の興味分野を優先させつつも、なるべく多くの講義を抽選にかけることをお勧めする。

 青スタは、学部学科に関係なく学ぶことができるため、幅広い知識を身につけることができる。またそれだけでなく、他学部の友人を作る良いきっかけにもなるだろう。講義内容や授業要覧などをよく確認し、自分の受講したい講義を決めていってほしい。

※2021年度前期履修登録期間は、4月2日(金)9時30分から15日(木)16時まで。