福岡ソフトバンクホークス 小久保 ヘッドコーチ 青学OBインタビュー

9年ぶりの古巣復帰

 本学硬式野球部OBで、福岡ソフトバンクホークス(以下ホークス)などで大活躍された小久保裕紀さん(93年度・営卒)が、今季から古巣ホークスの1軍ヘッドコーチに就任した。今回はシーズン開幕前に小久保さんに話を聞いた。

 まず現役を引退された2012年以来、9年ぶりの古巣復帰について「引退したときから、いずれはホークスで指導者という思いがあった。恩返しをしたい」と古巣への復帰を本人も待ち望んでいたという。以前は日本代表監督も務めていた小久保さん。ヘッドコーチという役職について「監督が社長なら副社長のようなもので監督をサポートする。そこが監督との大きな違い」と語る。監督経験のある小久保さんだからこそ、わかることだろう。

 そんなホークスは今年、リーグ連覇と日本一5連覇のかかるシーズンを迎える常勝軍団。そのようなチームのコーチを任されるのは当然重圧がかかる。だが、そんな中でも小久保さんは前向きだ。「プレッシャーは当然ある。だが、それがあることは何かにチャレンジをしているということ。これは学生にも伝えたいことだが、何事にもチャレンジする人生を歩んでほしい」と語る。それは現役時代や代表監督でも多くの重圧を背負い、その中でも結果を残してきた小久保さんだからこそ言えることであり、私達学生への金言だ。

 今年がコーチとして1年目。本格的な技術指導をするのは初めてだという。「代表監督時も一流選手が集まる代表では、技術指導はしていなかった。ここにきて初めて技術指導をした。若手選手や、1軍・2軍のボーダーラインにいる選手たちにのみ技術指導はするようにしている」と、主力には全幅の信頼を置き、指導はせず、コミュニケーションのみ。若手選手を指導するのが小久保流の指導法だ。その分、若手選手への期待も大きい。

 ただ、育成だけではなく、1軍で求められるのはやはり試合に勝つことだ。ホークスは今季、リーグ連覇と日本一5連覇がかかる。そのために必要なものについて問うと「やはり投手力。そのためには捕手の甲斐(拓也)も重要になる。あとは柳田(悠岐)やグラシアル、中村晃など主力が活躍すること」と、その答えも明確だ。

 最後に小久保さんの出身でもある本学硬式野球部のことについて聞いた。硬式野球部は昨年東都大学リーグで6年ぶりの1部昇格を果たし、今季から1部での戦いを迎える。それについて小久保さんは「1部に昇格したのはおめでたいこと。だが、まだスタートラインに立っただけ。すぐに2部に落ちてしまったら意味がないので、また強い青学を作ってほしい」と後輩へエールを送った。

 引退後初の古巣復帰。ホークスへの熱い思いは誰にも負けない。この男が5連覇へ、そして無敵の若鷹軍団へと導いてくれるに違いない。 

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