【ツチノコ特集】 ムーに聞く(前編)

本紙を読む「ムー」の三上丈晴編集長

 読者の皆さんも一度はその名を耳にしたことがあるだろう。日本を代表する未確認生物(UMA)・ツチノコ。胴体が太いヘビのような形をしているとされる幻の珍獣だ。
 未だに捕獲例がないツチノコの正体を探るため、取材班はUMAや超能力など、「世界の謎と不思議」に挑戦してきた月刊誌「ムー」の編集部に話を聞いた。

 同誌の三上丈晴編集長によると、今日のようにツチノコが広く知られるようになったのは、エッセイストの故・山本素石さんが73年に著した『逃げろツチノコ』の影響が大きいという。また、『釣りキチ三平』で知られる故・矢口高雄さんの漫画『幻の怪蛇バチヘビ』によって70年代にツチノコブームが巻き起こった。
 古来よりツチノコに関連する伝承は各地であるが、これらの書籍により現在まで続くツチノコのイメージが確立されていったという。

 さて、そんなツチノコだが、どのような特徴をしているのだろうか。

「大体、フランスパンやビール瓶ほどの大きさと言われている。ツチノコの体が全部筋肉だとしても、重さは5㎏に満たないのでは」
「転がる、縦にまるまる、落っこちてくると言われている。怒ると膨張するという記録もあり、体を膨張させることでジャンプする可能性がある」

と前出の三上編集長は話す。
捕獲に成功すれば、ツチノコを両手で抱えることはできそうで、どうやらツチノコは活動的らしい。

 そもそもツチノコはヘビなのだろうか。

 三上編集長によれば、ヘビとは限らないものの、爬虫類である可能性が高いという。ヘビの中には一生のほとんどを地中で過ごすため、目撃例が極端に少ない種が多い。ツチノコの語源は「土の子」だという説もあり、ほとんど地上に姿を見せることがないために、未だに発見されていない新種のヘビだということも考えられる。

一方で、ツチノコ=トカゲ説も有力だ。

 三上編集長は、「日本にペットとして入ってきたアオジタトカゲをツチノコだと誤認したとも考えられる」と話す。アオジタトカゲの膨らんだ腹部や鱗模様はツチノコそっくり。さらに、日本でツチノコブームが起きた70年代と、アオジタトカゲが日本に輸入された時期は重なるのだ。果たしてこれがツチノコの正体なのだろうか…。

 とはいえ、ツチノコの特徴として知られている「尺取り虫のような動き」や「高いジャンプ力」、「転がる」といったものにアオジタトカゲは当てはまらない。そもそも足があることも、ツチノコのイメージに合わないだろう。
これについて三上編集長は、「日本に足のないアオジタトカゲの亜種が存在しており、手足のない分だけ敏捷性に優れるのでは」との見解を示した。 (後編に続く)

(電子版限定記事)

後編はこちら

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