年度初頭のオリエンテーションで説明があり、青山・相模原、両キャンパスでフェイスシールドが配布されているのを認知している学生はどれほどいるのだろうか。今回はそれらの配布の経緯等について、内田達也副学長に話を聞いた。
まず新学期から対面授業を行うにあたって、対面授業時の会話や討論の飛沫をどのように防止するかということが課題の一つに挙がった。収容率の関係上、十分なディスタンスを取れない教室があること、全教室にアクリル板の設置が現実的でない等の理由から、フェイスシールドの配布が決定された。学生どうしや教員と学生が頻繁に会話を行う授業で、マスクの上からフェイスシールドを着用することを想定している。
また、フェイスシールドの配布において、内田副学長は「面倒というネガティブな気持ちではなく、面白いかもというポジティブな気持ちで、フェイスシールドを着けてくれたら」という思いを抱いていた。感染症リスクに対する考え方、それぞれの生活背景が異なる学生にとって、負担感の少ないサポートとして、フェイスシールドの配布は妥当であるといえるだろう。
現在、緊急事態宣言で大学に通えない日々が続いている。内田副学長は「感染力の強い変異株は心配だが、一人一人ができる対策は変わらない。感染予防対策を行い、みんなでこの難局を乗り越えよう」と述べた。私たちそれぞれが「濃厚接触者にならない」というスタンスの下で、日々の生活を送ることが重要だ。