真ん中が石川 ※写真は関東インカレ

 6月4日から6日にかけて開催された日本学生個人選手権で、本学陸上競技部の石川優(コ1)が女子100メートルで優勝した。予選では大会新記録の11秒48をマークし、自己記録も更新。今回はその石川に話を聞いた。

 今大会について石川は「予選で自己記録、さらに大会記録を更新できたのはうれしかった」と振り返る。しかし「準決勝と決勝でその記録を塗り替えることができなくて悔しい」と記録を更新しても、常に上を目指す気持ちに変わりはなかった。

 コロナ禍で競技場が使えず、練習が満足にできないこともある。しかし石川は「競技場が使えないことをプラスに捉えて、家の近くで練習したり、坂練習をしたりして自分で改善できるところは改善できるように努力している」と前を向く。

 神奈川県の相洋高校出身の石川だが、本学に進学したのは、本学の陸上部にいる相洋高校の先輩から話を聞いたからだという。「のびのびと自分の練習に取り組める環境が整っていて、実家からも近い」ことが決め手となったようだ。

 進化が止まらない石川が見据えるのは、来月から始まる東京五輪だ。五輪の日本代表候補に選ばれている石川は「候補に選ばれたからには、日本代表として走りたい」、「代表になったら、プレッシャーを力に変えて頑張りたい」と意気込んだ。

 しかし、五輪の前には日本選手権が控えている。「まずは日本選手権の100メートルと200メートルで1位をとり、自己ベストを更新したい」。無限の可能性を秘めた18歳の新星から目が離せない。