テレビ番組と密接な関係を持つ視聴率。しかしその実態はあまり知られていない。今回、そんな視聴率について、株式会社ビデオリサーチ・コーポレートコミュニケーション部の長谷川晃子さんに話を聞いた。
番組がどれだけ見られたかだけではなく、テレビCMの取引の通貨として使われているという視聴率。「ビデオリサーチでは視聴率調査だけでなく、生活者がどんな意識で日々暮らしているかというような調査を行っている。公平で信頼性の高いデータの提供や分析を行い、皆さんのお役に立っている」。豊富なデータに多様な調査手法、他社との連携にも強みを持つ。
新型コロナウイルスによるテレビ視聴率の変化について、「2020年の春から5月、6月は、世帯でどれだけテレビが見られているかという指標であるHUTが、例年に比べて高く推移していた」と分析。2021年正月の三ヶ日は、HUTが過去10年間の中で最高となった。
また、「テレビコンテンツの楽しみ方の多様化が影響している」と話し、リアルタイム視聴を測定対象とする視聴率に加え、再生視聴を測定対象とした、タイムシフトの視聴率等の提供を開始するなど調査の拡充を行った。
時代の変化に伴い、視聴率の測定方法も変化してきている。今後の視聴率の動向にも注目だ。