6月19日に本学はアドバイザー・グループ・デーを迎えた。1992年からアドバイザー・グループを担当している教育人間科学部の横山徹教授に、その特徴や魅力について話を聞いた。

教員と学生の交流を深める

 本学特有の制度であるアドバイザー・グループ(以下:「アド・グル」)をどの程度知っているだろうか。アド・グルの歴史は、1966年6月6日まで遡る。そもそもアド・グルは、本学が新制大学として発足した当初、エッケル宣教師の努力によって宗教活動の一環として行われていた。やがて本学ならではの活動として制度化され、多くの専任教員がアドバイザーを積極的に引受けるようになった。そして、学部学科を問わず、学生が各自の興味や関心に応じて担当教員を選ぶ、今日の活動スタイルが定着した。

アド・グルでは、学生一人一人ひとりが学問や研究だけでなく、人間形成の側面でも大きく成長し、豊かな個性を育むことを目指している。具体的な活動内容として、スポーツ観戦、地域・地方創生、日本文化、語学・国際などがある。参加は必須ではないものの、例年多くの学生が参加している。

その中でも、横山教授は陶芸をキーワードに活動を行う。「人を愛する、美を愛する、自然を愛する」というモットーを掲げ、学生がそれぞれの興味分野を自由に探究している。

アド・グルの魅力について尋ねると、「文系理系関係なく、学生が学部の垣根を超え、たくさんの人とつながること」、続けて「授業、ゼミとはまた異なる関係性を構築できること」の2点を挙げた。

横山教授のアド・グルでは、学生間だけでなく、OB・OGと在学生のつながりも重視する。今年の6月には、教授・卒業生・在校生間でオンライン親睦会を開いた。ここでは、OB・OGから在学生へ様々なアドバイスがされたそうだ。「このように大学を卒業し、社会人として働いている先輩たちと話す機会は、在学生の成長にもつながっている」と横山教授は語る。

今回紹介しきれなかったアド・グルの活動は多い。活動内容に興味を持った方は、本学公式HPにてアド・グルの一覧を確認できる。参加を希望する学生は、所属キャンパスの学生生活課窓口にて登録申請を行ってほしい。