4月25日から26日にかけて、ところざわサクラタウンにて無観客オンライン配信で開催されたU-Champ.~日本学生eスポーツ競技大会~で樋口孝治郎(法2)が優勝した。

見事優勝に輝いた樋口さん

近年注目を浴びているeスポーツ(※)。今回は、大学生日本1を決める大会「U-Champ. ~日本学生eスポーツ競技大会~ストリートファイターV チャンピオンエディション決勝大会」に出場し、見事優勝を勝ち取った樋口孝治郎さん(法2)に話を聞いた。

現在、プロゲーマーチームの忍ism Gamingに「ひぐち」というハンドルネームで所属している樋口さん。ストリートファイターとの出会いは、小学3年生の頃だった。昔のゲームをプレイする機会があり、その時にストリートファイターⅡに触れたことで、深く熱中するようになったという。

ストリートファイターシリーズを始めた当初は、事前知識なども一切なく、プロゲーマーになることを考えていなかった。しかし、ゲームを続けていくうちにプロのプレイヤーがいることを知り、興味を抱いたと話す。

2016年に、現在所属チームの前身である弟子入り企画に応募し合格したことが転機になった。その2年後、プロチーム発足時にチーム加入を決めたという。

樋口さんはストリートファイターで「ガイル」というキャラクターを主に使っている。以前は「ベガ」というキャラを使っていたが、2017年からガイルに変更したという。その理由として、ガイルのリスクを取らずに、さまざまな行動ができる、堅実に積み重ねていくキャラが好きだからとのこと。

集中した眼差しを見せる樋口さん

また、練習方法を聞いたところ、予選を抜けて、相手の使用キャラがわかっているときは、そのキャラを使っている強いプレイヤーたちに声をかけ、練習してもらうのだという。また、逆に相手が使うキャラを自分も使用してみることで、自分の中に取り込み、対策を組んでいるという。

40ものキャラクターがいるストリートファイターだが、大会に出てくるキャラには偏りがある。基本はそれらのキャラの対策をしつつ、まれに出てくる敵に対しても動揺することのないよう練習しているという。

大学生の中では自分が一番強い自負があったという樋口さん。その夢を聞いたところ、「直近の試合の決勝に出てくる人は専業のプロ。同じく専業じゃないと勝てないレベルの相手も多い。しかし、学生をやりながらでも、専業プロゲーマーに勝てると証明したい」と語った。

※電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉