相模原キャンパスの購買部には、一風変わったガチャガチャが設置されている。見た目は通常のものと比べて何の変哲もないが、注目すべきはその中身だ。「羊の毛」、「猪鹿の革」や「哲学カンバッヂ」など、独創性のあるものが販売されている。学生からも好評を得ており、初めて設置した週のうちに、一部の商品は売り切れたという。今回は、そんな人気を博しているガチャガチャの特長と、設置された経緯について相模原キャンパスボランティアセンターの三神憲一さんに話を聞いた。

 まず、ガチャガチャの特長について三神さんは、「このガチャガチャは地産ガチャと呼ばれており、相模原市緑区藤野エリアの特産品をそのまま詰め込んだものを販売している」と説明した。あらゆる行程を現地で行っている商品で、藤野という地域の持つ魅力を知る絶好の機会となっている。

次に、ガチャガチャが本学に設置された経緯を聞いた。『芸術のまち』 、『都心に一番近い里山』といった素敵な名称をもつ藤野。そんな藤野に関心のある人たちが集まる話し合いの場で、地産ガチャを製作している武笠太郎さんに出会ったという。「武笠さんの商品開発に対する想いを知り、地域に根差した社会貢献活動を学生へ広げることを目的とする藤野プロジェクトにおいて、何か一緒に取り組めないかと考えて始めた」とのことで、きっかけは偶然だったそうだ。

 このプロジェクトの一環として、実際に里山へ行き、自然体験をするツアーを計画中だ。三神さんは「学生の強みを活かして、例えばSNSで、藤野の魅力を発信する活動ができないか」といったことも考えている。ぜひ、藤野プロジェクトに参加し、その魅力を味わってみてはいかがだろうか。