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近年「昭和レトロ」が若者にブームとなっており、昔懐かしい昭和の商品にも注目が集まっている。今回は、青梅市にある昭和レトロ商品博物館の館長である横川秀利さんの元を訪ねた。偶然にも本学の卒業生である横川さんは、「昭和レトロ」という言葉の名付け親でもある。そんな横川さんに、昭和レトロの魅力や昭和レトロ商品博物館について話を聞いた。
昭和レトロ商品博物館の館内には、戦前から戦後30年前後にかけての商品が約7千点展示されている。博物館を作ったきっかけはまちづくりの一環だった。元々昭和の物や雰囲気が好きだったことや、昭和レトロ商品のコレクターである串間努氏と知り合った経緯で平成11年に開館に至った。
展示品は、収集したものの他に半数は市民からの寄贈品で成り立っており、昭和時代のお菓子や薬、清涼飲料など日用品のパッケージなどが並んでいる。当初は年配者が来館することを想定していたが、開館したところ、意外にも若い世代の来館者が多かった。特に最近は昭和レトロが若者に流行したこともあり、若者の来館者の増加を実感しているという。来館者からの感想として、懐かしい気持ちになったという声を聞くそうだ。若者からも同様の感想が寄せられることに対して、「世代を超えてノスタルジーな気持ちにさせる魅力が昭和の商品にあるのでは」と語る。また、特に思い入れのある昭和レトロな商品については、当時の記憶が蘇る昆虫採集セットだと話し、「時代が変わっても当時の思い出が蘇ることも、昭和レトロの魅力の一つ」と語った。
最後に、横川さんに昭和レトロ商品博物館の今後について聞いたところ、「平成の時代も終わり、次の世代が担う時期となった。もしかするとこの博物館も平成ノスタルジアとして平成の懐かしい要素を取り入れ、時代に合わせて変わっていくのかも知れない」と話した。昭和のレトロな商品にノスタルジーを感じるのはどの世代も同じなのかも知れない。昭和レトロ商品博物館を訪れて、昭和当時のノスタルジックな空気感を味わってみてはどうだろうか。