本学相模原キャンパスの学生は、ここ数年運に恵まれなかった。2019年度の第17回相模原祭は台風により中止。第18回相模原祭は新型コロナウイルスのまん延により、オンラインのみでの開催となっていた。しかし満を持して対面を含む相模原祭が10月9日から10日まで開催された。
現在の相模原祭実行委員会は3年生を筆頭としている。つまるところその全員が対面での相模原祭を経験したことがない世代だ。そのため、開催に至るまではさまざまな苦難にぶつかったという。
相模原祭実行委員会に参加している人は、学部の割合的にはほとんど均等である。しかし突出したスキルを持っている人たちのみで構成されているというわけではなかった。相模原祭で使われた機材やシステム等に関する技術は、各学生が相模原祭実行委員会に所属してから得たものであるという。
相模原祭実行委員会実行委員長の岡崎七海さん(コ3)は、来場者を入れるか、入れないか、相模原祭を開催するかしないかなどの判断がとても難しかったと語る。日々変わるコロナウイルスの感染者数や、緊急事態宣言の延長の有無。そして台風接近の知らせなど、開催ができなかったかもしれない可能性は十分あった。一時はオンラインのみでの開催予定もされていたが、それでも最大限満足してもらえるように、かつ安全な運営のために準備し、努力してきたという。
結果として相模原祭は制限があっても、対面での開催を実現するに至った。対面での開催について、岡崎さんは「生で参加団体の発表が見られたことがとてもうれしい。求めていたものがしっかり形となって現れていたし、間近で見られたことによる迫力もあって、とても嬉しかった」と胸中を明かした。また、「来年度以降も当日の楽しさ、達成感をわすれずに、相模原歳の目的を意識しながら運営にとりくんで欲しいです」と述べた。
最後に、岡崎さんは「相模原祭はどんなことも精一杯、やりがいを持って活動できる環境が整っています。年に一度のイベントを成功させるために、ぜひ、皆様の入会をお待ちしております」と語った。