去年に引き続き,7月29日から9月30日までの2カ月間、オンラインオープンキャンパス「青学オンライン」が実施された。実際に記者が参加し、運営側にも話を聞いた。
依然として新型コロナの感染状況が不安視されており、本年度もオンデマンド配信で実施された。それにもかかわらず来場者は1万4118人(9月30日終了時点)と昨年の八千人を大幅に超える大盛況であった。記者が実際に参加して特に興味深く感じた、目玉である学部・学科の紹介動画について、記者が所属している法学部の動画をいくつか取り上げる。
まずは「法学部紹介」。ここでは学部長の申教授、学科主任の細川教授、教務主任の浜辺教授による学部の説明15分間ほどなされていた。
続いて「学生によるインタビュー」と「法学部法学科学生による学部学科紹介」である。こちらは法学部に在籍している学生が普段どのような学びを得て、今後どのように社会に貢献していきたいかを語る構成となっていた。
最後の「教員座談会」では大石教授、住吉教授、松田教授、岡田教授が本学の授業や学生の特徴について意見を述べていた。その中でも、住吉先生の「学生が考えて導き出した答えを引き出すのが楽しい」という言葉や松田先生の「ロマンを大事にする人に来てほしい」、大石先生の「序列化されないユニークな法学部であってほしい」という言葉が心に刺さった。
来場者の大幅な増加がうなずける構成のオープンキャンパスであった。そこでオンラインオープンキャンパスの運営を担当した、本学入学広報部入学広報課の課長と担当者の二人にインタビューを行った。
二人によると実施にあたり、長さや仕様を決めたうえで各教員や学生に動画制作の依頼をしたり、その動画の著作権をチェックしたりすることに力を入れたそうだ。また学生にキャンパスの雰囲気が分かる動画の制作を依頼する際には、学生の学業と制作の両立に配慮するのが大変だったと振り返った。
では、オープンキャンパス参加者の反応はどうだったのであろうか。二人によると、2カ月間オンデマンドで配信していたため時間的、距離的な制約がなく何度も観られたことが評価されていたようだ。
最後に今後の展望を聞いた。オンラインオープンキャンパス終了後は、動画を一部抜粋したうえでユーチューブ等を通じて一般公開を行うようだ。動画を通して本学の良さを多くの人に知ってもらいたいものである。