JRAが支えるもの

私はスポーツに興味がない。もともと運動は得意ではない上、特別スポーツに関する知識もないため、観戦するにしてもあまり楽しめないからだ。特にメジャーなスポーツは勝ち負けがつくまでが長い。興味のないものに自分の時間を拘束されて喜ぶ人は、そうはいないだろう。

しかし、競馬は違う。中央競馬で最も距離の長い平地レースは12月に行われるステイヤーズステークス(3600メートル)だが、優勝馬のタイムは長くても4分を超えるかどうか、といったところだ。もっと距離の短いレースなら1分と少ししかかからない。もちろん、日にいくつものレースが行われるわけだが、1回の競走自体は数分で終わってしまうのだ。なんとなくつけたテレビで、気まぐれに見ることも可能な範囲だろう。

ここでは紙版には書ききれなかった中央競馬に関する情報を載せていくが、もしレースを見る際の参考になったらうれしい。

まず、中央競馬のレースは全て格付けされている。大まかに分けるとオープンクラスと条件クラスの2つに分かれる。どの競走馬も初めは条件クラスの一番下、新馬戦もしくは未勝利戦に出走し、そのクラスで勝つごとに一つ上の段階へと進むことができる仕組みになっている。条件クラスの上、オープンクラスの中には重賞レースというものが存在する。力のある競走馬は当然上のクラスへと出走するため、重賞レースにはより多くの人の注目が集まり、馬券の発売金が増えるそうだ。

重賞レースの中にも格付けがあり、最も格式のあるレースはGⅠと呼ばれる。このレースはただランクが一番高いだけでなく、その世代の、各距離の最優秀馬を決めるというというとても重要な意義を持っているのだ。そのため、GⅠレースが開かれる時はJRAのCMも流れている。本学生の中で、宮益坂を通って渋谷駅へ向かっている人はそのCMを見たことがあるかもしれない。残念ながら無音なので何をしているかは雰囲気で感じ取るしかない。

余談だが、今回紙面版に使用している写真もGⅠレースの1つであり、その名を天皇賞(秋)という。2000メートルという距離のため、中、長距離が得意な馬からマイル(1600メートル)前後を得意とする馬まで、幅広い競走馬が集まるレースとなっている。ちなみに天皇賞は(春)もあり、3200メートルという競走馬を選ぶ距離となっている。なお、両レースは優勝馬に優勝盾が与えられるが、その楯は皇室から下賜されたものである。格式高い、という意味が分かってもらえただろうか。

レースに出走するためには収得賞金なども絡んでくるが、この年齢でなければ出られない、というレースも存在する。G1レースの中では10レース存在するが、中でも特に盛り上がるのがクラシック三冠レースと呼ばれるものであり、開催順に皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞の3つである。これらのレースには3歳馬しか出走することができないため、競走馬にとっては文字通り、生涯一度の大舞台となる。もし、たった一度きりのチャンスで、三冠全てを総なめすることができたなら、その競走馬は後世まで語られることだろう。ちなみに、現在までクラシック三冠を達成した競走馬は8頭しかいない。そして一番最近の三冠馬は去年のクラシック路線を走り切った馬である。まだ現役なので、もしこの競走馬を見かけたなら応援するのもいいだろう。

その他のJRAの取り組みだが、まず、競馬の醍醐味である馬券に携わっている。その他にも、毎年その年の優秀な競走馬を部門別に表彰することや、中央競馬の発展に多大な功績をもたらした競走馬、調教師、騎手を顕彰することなど、競馬にかかわる者たちを称えることも忘れない。また、競馬のみならず、乗馬や馬術などの振興にも努めている。競馬の健全な発展には、馬事文化の発展も不可欠であると考えているそうだ。

ここまで書いた記事の内容は、全てJRAが発行している「中央競馬のあらまし」をもとにしている。記事を書くためということもあるが、純粋に読み物としての面白さもあった。もし機会があれば、ぜひ一度目を通してほしいと思う。

競馬の醍醐味は、前述したとおり公営競技としての側面が大きいと思う。しかし、テレビなどで観戦する分には金銭は絡まない。一度、競走馬が走る様子を見てみるのはどうだろう。

最後に、馬券の購入は20歳からということをお忘れなく。

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