「幼いころから飛行機が好きだった」。パイロットへの憧れから入学時から本学航空部への入部を決めていたという近藤(理2)は、10月の関東地区新人戦で個人準優勝に輝いた航空部期待のパイロットだ。
近藤が入部した昨年度は、訓練が欠かせない航空部にとって困難な1年だった。活動が制限される中、機体の点検方法から操縦方法まで1から学んだ。活動が再開してからも慣れないフライトに苦労したが、それを上回るほど空を飛べる喜びが大きかったという。
「空では普段の3割程度しか頭が働かない。いかに地上で準備をするかが重要」。限られた飛行回数と訓練時間を無駄にしないため、地上での努力も惜しまない。訓練が終わると教官からもらったアドバイスをノートにまとめ、フライトシュミレーターでの練習を重ねる。また「グランドワークも大切」と、安全なフライトを支える技術を身に着けるべく先輩の背中を追いかけた。空を飛ぶ仲間をと共に技術を磨く。こうした努力の一つひとつが近藤の成長を支えた。
そんな近藤の次なる目標は、自家用操縦士の免許取得だ。新人戦では教官と共にフライトに臨んだが、今後の大会では単座機に乗り込み、一人で空を飛ぶ。「一つ一つのフライトを大切にしたい」と今後の活躍を約束した。