就職について進路・就職センターの遠藤さんと山田さんに話を聞いた。
業界別の集計から見える今年度の就職の傾向は、昨年度とほとんど同じであるという。情報通信業、金融・保険業、卸・小売業、製造業の順に多い。これは12月1日時点のものだが、今後もこの順に変化はないと考えられている。また人気の企業も例年通りだ。
未だ続くコロナ禍での就活に不安を覚える学生も多いだろう。「本学の学生が多く採用されていた航空業界や旅行業界での採用を中止している所がある」という。一方、業績を伸ばしている業界や企業も多い。「コロナ禍後にも成長や発展が期待できる事業がある企業へのエントリーを検討することをお勧めする」。そのためには日頃から新聞やニュースを見て視野を広げたり、進路・就職センターで開催した業界研究セミナーの動画をCourse Powerで視聴したりするのが良いだろう。
学生には、就活や将来に不安があればそれがどのようなものでも、進路・就職センターを気軽に利用してほしいという。対面式の面談だけでなく電話相談やオンライン面談を利用することもできる。1年生から参加できる講座や2年生に向けた様々な行事も開催されている。また、奇をてらった就活アドバイスを鵜呑みにしないように注意を促した。「人によって異なるアドバイスは、その人が経験した仕事や業界の流儀に影響されているため、それが正解という内容ではない」と話す。
就活では第一志望が通らないことも、努力が報われないこともある。そのような時、1人で抱え込んで落ち込んだり悩んだりするのではなく、友人や進路・就職センターを頼ることで、次に向かって気持ちを切り替えることが大切だ。