12月1日から6日まで、全学年を対象としたTOEIC&IPテストが実施されていたことは記憶に新しいだろう。1年生は来年度のクラス分けにも関わる場合があるため、本腰を入れて受けた人も多いのではないか。しかしこのテスト、大学側はどのような意図で実施しているのだろう。その理由を探るため、稲積宏誠副学長に話を聞いた。
まず大学側としては、このテストで学生の学力を測り、成績に含めるというような意図はないそうだ。学部によってはクラス分けなどに使用されることもあるが、一番の狙いは、学生に現在の実力を知ってもらうことだ。入学時にTOEICのテストがあったことは覚えているだろうか。その時から自分がどれほど成長したのか、あるいは成長していないのか、それを実感するということが大学側の狙いだ。
つまり、本学生に求められているものは振り返りなのだ。模擬試験をやりっぱなしにするなとはよく言われたものだが、今回のTOEICもそれに当てはまる。結果をどう考えるかは学生の自由だが、受験したことに満足し、やりっぱなしにはしたくないものだ。
力試しとして、私もTOEICを受けてみた。パソコンの画面全体に広がる英語、ヘッドフォンから流れる英語に頭が痛くなったが、何とか全問解くことができた。苦労して得た結果は、言わない時点で察してもらえるとありがたい。
結果がどうであれ、大切なことは次に生かすことだ。ついつい遊興に惹かれがちな学生生活だが、この冬は自身を見つめ直してはどうだろう。