10月9日〜10日に大阪府泉佐野市のJ:COM末広体育館で行われた全日本大学グレコローマン選手権で、谷口空良(営4)が82キロ級で見事優勝を果たした。

 今大会は本学から7名の選手が出場し、谷口が82キロ級で優勝したほか、稲葉洋人(済3)が72キロ級で準優勝を果たした。今回は、82キロ級で優勝した谷口に話を聞いた。

笑顔のガッツポーズ

 谷口は今大会を振り返って、「全国大会でタイトルを取ることが4年間の目標だったので、それを4年生の時に成し遂げられたのは素直に嬉しい」と喜びをあらわにした。そして、谷口はもう一つの目標に「今までお世話になった人々へ恩返しするために勝つ」ことを掲げていた。「レスリング部の長谷川監督、高校の監督やコーチ、両親や親戚など多くの方に応援してもらったので、その中で結果を残せて嬉しかった」と周りの人々へ感謝の気持ちを伝えた。

戦いに挑む

 その谷口の強さの秘密は鍛え上げられた筋肉にある。SNSにはその鍛え上げられた強靭な肉体の写真が多く見受けられる。谷口は大の筋トレ好きなのだ。その筋トレについて聞くと「筋肉には例えば大胸筋だったら大胸筋って一つ一つ名前があると思うが、僕の場合は右の大胸筋を『ジョニー』、左の大胸筋を『デップ』と名前を付けて、筋トレしていったら少しずつ大きくなって子供のように育っていく過程を見るのが好き。回を重ねるごとにどんどん重くしてパワーアップさせていけば、結果としてレスリングにつながると思っている」と熱い思いを語ってくれた。そんな谷口の今年の目標にはレスリングに関すること以外に全日本ボディビル選手権で優勝することもあげている。

 今月16日〜19日には天皇杯全日本選手権が控えており、谷口もこの大会の男子グレコーマン82キロ級で出場する。この大会について意気込みを語ってくれた。「天皇杯は世界選手権につながる一番大きい大会で、さらに僕自身の学生最後の試合でもあるので、必ず優勝したい。そのために日々の練習を大事にしていきたい」。

 4年生で初めて掴んだタイトル。彼の快進撃はまだ始まったばかりだ。