青学と大阪大学の教授、二人が行っているユーチューブチャンネルがある。それが「はちげんめっ!」だ。月に2回、金曜日の22時から様々なゲストを呼んだり、視聴者からの質問に答えたりする動画編成となっている。そこでこのチャンネルについて、青学理工学部の伊藤雄一教授に話を聞いた。
このチャンネルは、仮に大学の講義が開始時間の22時まであるとしたら、8限目に当たるということでこの名前となった。コロナ禍となり、学生と教員とのつながりが急に減ってしまった。そんな中、たまたまZoomへの参加者を募ったところ予想以上に人が集まることに。結果的に、あらゆる視聴者と交流できる場としてユーチューブライブで開催する運びとなった。
ゲストは基本的に、文系理系に偏ることなく、大学教員から企業で働いている人まで多岐に渡る。ただ、内輪ネタになってしまう恐れがあるため、自分たちと同じ分野のゲストは呼ばない。伊藤教授は「ゲストの分野については素人ながら、科学的な考え方で話を膨らますので、どんな観点で切り込むのかにも着目してもらえれば嬉しい」と話す。
特におすすめの回は、ノーベル賞候補の免疫学者平野俊夫前阪大総長の登場回だ。研究者の目を通しての人生訓が興味深い。また「はちげんめっ!」の見どころとして「普段、大学教員と学生には壁があると感じる。基本的にどんな質問でも答えるので難問に対する文系と理系の大学教員二人の掛け合いもぜひ観てもらえれば」と語った。
最後に「大学は単なる就職のための準備期間だけではなく可能性を試せる時間だと思う。ぜひ『はちげんめっ!』を聞いてもらって視野を広げてもらえれば」と話してくれた。今後も「はちげんめっ!」に注目したい。