青学学友会吹奏楽バトントワリング部による、第54回定期演奏会が12月22日に新宿文化センター・大ホールにて開催された。演奏と演技が融合された華やかな舞台が二年ぶりに帰ってきた。
本学学友会吹奏楽バトントワリング部は、その名の通り吹奏楽パートとバトントワリングパートから成る団体だ。普段は、それぞれの目標に向かってパートごとに練習に励んでいる彼らだが、パレードや年に一度開催される定期演奏会では合同で大きなステージを創り上げている。今回は、第67代部長の高橋佳奈さん(日4)と広報の坂田桃香さん(総4)に話を聞いた。
活動制限から通常よりも2カ月ほど遅く始まった定期演奏会に向けての練習。限られた時間で最大のパフォーマンスを発揮することが求められた。加えて、新図書館棟の建設から建て壊しとなった旧校舎で練習をしていた団体との練習場所の話し合いや、それに伴って例年とは異なったスケジュールで動くことを余儀無くされるなど苦労することがたくさんあったという。
それでも、高橋さんは「新型コロナウイルスの影響で、いつ開催が中止されてもおかしくない状況下で無事開催できたことに何より安心した。そして、さまざまな行事がなくなっていた中で引退最後に観客を目の前にして演奏、演技できたことが嬉しかった」。坂田さんは「前回の定期演奏会から2年経っており、分からないこともたくさんあった。しかし、その分同期と話し合いを重ねたことで仲がより深まった。また幹部だけでなく、学年の垣根を超え、部員全員で協力し、一つの定期演奏会を創り上げることができて良かった」と今回の定期演奏会を振り返る。
先月卒部したばかりの2人。部活の中での思い出について聞くと高橋さんは「例年通り行えなかった定期演奏会も含めて『みんなで創り上げた定期演奏会』」と、坂田さんは「定期演奏会はもちろん、依頼活動や応援活動が思い出に残っている」と懐かしそうに答えてくれた。
2年ぶりの開催となった今回の定期演奏会は満員御礼。リズミカルな演奏とテクニカルな演技でたくさんの観客を魅了した。次回の定期演奏会の日程は12月23日に決定している。次はどのような音色と景色を私たちに届けてくれるだろうか。今年も彼らの活動に目が離せない。