

動力を持たない飛行機、グライダー。グライダーを操り、空を駆ける感覚はまさに鳥のようだという。本学航空部主将、川口淳平(経3)の入部のきっかけも空への憧れであった。当時1年生だった川口は「飛行機が好き」という単純な動機から体験会に参加した。そこで、はじめてグライダーと出会った。教官の操縦で空を飛び、その駆動音の静かさに驚いたという。「グライダーにはエンジンがない。飛行中、機体が風を切る音だけが聞こえるのはグライダーならではの魅力です」と語った。
部内の団結力の高さも航空部の魅力だ。グライダーは、操縦は個人であるものの、一人で飛ばすことはできない。場合によっては死の危険すら伴う競技である。学年、大学などの垣根を越えて協力し合い、グライダーを飛ばしているのだ。川口も主将として、部員が考えていることを活動に落とし込めるよう工夫をしているという。「OBになっても支援を続けていきたい」と嬉しそうに語っていた。
しかし、航空部での活動は困難も多い。選手として大会に参加するためにはライセンスが必要となるのだ。現在、川口は30回の単独飛行を成功させている。ライセンス取得と大会出場に向けて座学の勉強に励んでいるという。これからの本学体育会航空部の活躍に期待したい。