昨年12月16日、「ブルームバーグESG投資コンテスト2021」にて村岡直樹さん(済4)、後藤啄文さん(済3)、西口夏津貴さん(デ3)、青柳洸人さん(済3)の「青山学院白須ゼミ」チームが入賞した。

発表の様子

ESG投資とは環境・社会・ガバナンスの英語の頭文字を合わせた言葉で、投資する際の評価材料となる。このコンテストでは市場データなどを分析し、仮想運用資金1億円の運用理論や投資パフォーマンスを競う。

4人は「健康な働き方」に着目した。その働き方を構成する主な要素は「働きがい」と「働きやすさ」であると考え、二つの要素を含む企業を選別するために、2軸のマトリックスを作成。それぞれの要素を選定し、分析をした。そして作成した項目の背後にある関係を探り、スコア付けを行い、二つのスコアを掛けた値が大きい企業を抜き出した。

 苦労したことについて「分析をする前に仮説を立てたが、統計的に有意にならず、仮説のどこまでが正しく、どこが間違っているのかを探ることが難しかった」と語った。また「健康」という抽象的なテーマであるため、一人一人考えていることにズレが生じてしまい、苦労したという。プレゼンテーションの際には、わかりやすく伝えるために一つ一つの流れに漏れがないよう、注意したそうだ。

チームは2年連続入賞を果たしている。その秘訣として「ESGに関する新聞や論文を読み、知見を深めた上で議論を重ね、独自のコンセプトを捻り出したことではないか」と話した。

最後に受賞した今の気持ちとして「全国の学生が参加するコンテストで入賞できたことは素直に嬉しい。だが、昨年、上位入賞できなかった悔しさを聞いていたため、入賞止まりで終わったことは悔しい」と語る。そして「来年、参加する機会があれば、良い成績を残せるように頑張りたい」と来年への抱負も話した。

今後はEやGの分野について理解を深めていきたいというチーム。今後の活躍に期待したい。