睡眠は、疲れている心身を癒す不可欠なものだ。しかし、睡眠時間が十分に取れなかったり昼夜が逆転したりしているという人も少なくないだろう。
そこで、睡眠グッズを販売している「市田商店」店長の斎藤拓也さんに話を聞いた。京都にある市田商店は、「眠りの専門店」として幅広い世代から愛されている。斎藤さんは睡眠改善インストラクターの資格を持っている睡眠の専門家で、睡眠に関する客の悩みに真摯に向き合っている。
斎藤さんは「ぐっすり眠れない人に試してもらいたい習慣」として17個の習慣を挙げている。そのうち、記者が印象に残った3つを紹介する。
一つ目は、「日中はできるだけ屋外で活動的に過ごす」というものだ。太陽を浴びると、「睡眠ホルモン」とも呼ばれるメラトニンの分泌量が増える。昼間に太陽を浴びると夜に深い眠りに付くことができる。
二つ目は、「30分以上の仮眠を避ける」ことだ。仮眠自体は悪くないものの、寝る時間帯によって夜の睡眠にも影響を及ぼしてしまう。斎藤さんによると、「13時から15時の間で20分以内」の仮眠が望ましいという。
三つ目は、「心と体をリラックスさせる」というものだ。市田商店は「リラックス」を重要視しており、アロマやピローミストの販売に力を入れている。アロマなどによって副交感神経が高められ快適な睡眠がもたらされるようだ。
では、睡眠グッズを買うときに、何を意識すれば良いのだろうか。斎藤さんは、「敷布団と枕が体に合うかどうかが重要」だと話す。体に合う状態というのは、寝たときに「気をつけ」の姿勢を維持できることだそうだ。体に合わない寝具で寝ると寝返りを打ちにくくなってしまい、体に負担がかかる。快適な睡眠を取るために、体に合う寝具を選ぶことを意識したい。
最後に、本学生へのメッセージを聞いた。「良い睡眠を取ることで心身のコンディションが整えられ、勉強やスポーツ、対人交流でのパフォーマンスが上がる。『良い睡眠は、短期的にも長期的にも人生において多大なメリットをもたらす』ということを知って欲しい」。