2月のU―22アジア選手権女子フライ級では、銅メダルという輝かしい結果を収め、2024年開催予定のパリ五輪では、日本代表としての出場を目指すボクシング界期待の新星・篠原光(教2)に話を聞いた。
篠原とボクシングとの最初の出会いは彼女が5歳の頃だ。父親がトレーナーとして勤めるジムについていったことがきっかけだという。初めはむさくるしいスポーツという印象があったボクシングだが、一度やりはじめると、その気風が自分に合ったのかどんどんのめりこんでいったという。
日々の練習について篠原は「練習は週に6回。そのうち月に1、2回はプロの選手や大学の先輩方に稽古をつけてもらっている。今思えば、それが強みとなって今回の結果につながったのだと思う」と語った。
そんな篠原だが、今までボクシングは彼女の父、一三さんと二人三脚で続けてきたという。ボクシングをやる上で本学を選んだのも「青学ボクシング部に入れば、父をコーチとして今までの環境を変えずに、ボクシングを続けられる」という思いがあったからだと話す。
篠原に尊敬する選手はいるかと尋ねると、「プロの世界チャンピオン天海ツナミ選手に憧れている。天海選手には、時々スパーリングをしてもらっていい刺激をもらっている」と語った
今後の目標について、篠原は「最大の目標はパリ五輪で金メダルをとること。そのために国内、アジアで勝ち上がり、日本代表の座をつかみ取りたい。また多くの人から、応援されるような自分だけのカッコいいボクシングを確立したい」と話した。2年後のオリンピックで彼女がメダリストとして表彰台に上る日が今から待ち遠しくてならない。