埼玉県戸田市の戸田ボートコースにて、5月3日から5日にかけて第72回戸田レガッタが行われた。全日本選手権優勝チームなど、多くの強豪が参加する本大会にて、本学ボート部は好成績を収めた。

日々の練習に励む

 今回入賞したのは全体6位となった主将の鏑木(法3)と、12位となった吉澤(営2)の2名。ともに男子シングルススカル部門での活躍だ。鏑木は大会を「前大会、また今大会に向けて、年始から集中して練習に取り組んできた。それが結果に繋がったのだと思う」と振り返る。春休みは週10回の練習を組むなど、かなり過酷なトレーニングを行なってきたことが、今回の成績の要因となった。

 そんなボート部だが、現時点での在籍メンバーは全員が未経験者。大学から競技を始めたメンバーしかいない。鏑木は「ボート競技は主に大学から始まる。全員が横一線でスタートできるのも大きな魅力だ」と話す。実際に、東京オリンピックで日本代表となった荒川龍太選手も、一橋大時代にはじめてボートに触れたそうだ。反面、他の競技に比べて知名度が低いため「部員の獲得」が大変だという。

 では、どのようにしてボート部は新歓活動を行なっているのか。真っ先にあげられるのが、SNSの積極的な活用だ。現在ボート部が運営しているのはツイッターとインスタグラムの計2アカウント。「他大学の様子などを見て、自分たちも始めようと思った」ことから開設したが、現在は試合結果などに加えて、PVを投稿するなど、ボートの魅力を積極的に発信している。これに加えて体験会なども開催しており、「コロナ禍ではあったものの、昨年度よりも参加者が増えるなどしており、効果は出ている」という。

 全日本大学選手権での入賞を大きな目標としているボート部だが、現在は夏の東日本大会に向けて練習を行なっている。現在も部員の募集は継続中なので、「大学からのスポーツ」が気になった人は、ぜひコンタクトを取ってほしい。