朝ドラ「おかえりモネ」は、主人公が民間の気象情報会社で奔走する話だ。そのなかでも、実際に「気象情報会社考証」として関わった民間の気象情報会社が存在する。それがウェザーニューズ社だ。そこで、気象のこと、そしてウェザーニュースについて広報の中村好江さんに話を聞いた。

予報センターの様子

 ウェザーニュースとは、個人向けに展開する気象情報提供サービスである。元々、企業向けに情報の提供を行っていたウェザーニューズ社から1999年に開始された。気象災害に遭う人を少しでも減らしたい。そんな思いでアプリやユーチューブ、webサイトで天気予報や災害情報の発信を続けている。特に発信に関しては24時間生配信で気象情報を提供するなど、画期的な取り組みを行っている。同時に、天気予報に関しては普段予測が外れていると、災害などいざという時に信じてもらえない可能性がある。だからこそ自社独自の観測網でより細かい観測と予測の評価・改善を行っている。

収録中のスタジオの光景

 それでは、ウェザーニュースキャスターはどのような仕事をしているのだろうか。「番組は交代制で一人3時間ほど。番組の何時間か前に出勤し、天気の確認をしている」。伝える内容について、構成はあるものの台本はない。天気予報は刻一刻と変わってしまうため、キャスターはほぼアドリブで進行しているそうだ。そのためキャスターは、番組で話すネタを常に探しているという。最近、ウェザーニュースキャスターがネット上で話題になっていることについては、「キャスターの面白さから注目してもらい、その信頼がいざという時のための助けになれば」とほほえんだ。

一番人気の機能は、雨雲レーダーだという。どのタイミングで雨が降るかなど視覚的に見ることができ、帰宅時なども雨の予想ができる。またおすすめの機能について中村さんは「天気痛予報」をあげる。偏頭痛の予測ができるなど天候が生活に密接しているからこそ、ぜひ使いたい機能だ。

ウェザーニューズ社には「全世界一人一人の情報交信台であり、いざというときに人の役に立ちたい」という思いがある。「気象に関心を持ってもらい、災害の被害を防ぐことができたら」と話した。明日はどんな天気になるだろう。