江戸時代から伝わる伝統の傘づくり 小宮商店【雨特集】

 傘専門店が東京都にあることを知っているだろうか。ほとんどの人はその存在を知らないだろう。今回は傘専門店の中でも伝統のある小宮商店の加藤順子さんに話を聞いた。

小宮商店の外観

 小宮商店は1930年に創業した洋傘専門店である。一般的な傘の生地とは異なり、400年以上の歴史を誇る「甲州織」という織物生地を使用している。そして、小宮商店で作られる傘は全て日本の職人による手作りなのだ。

 2018年には『東京洋傘』が東京都の伝統工芸品として認定された。小宮商店の洋傘も、厳しい基準を満たしたものが、「東京洋傘」に選出された。これについて加藤さんは「伝統的な技法が東京都に認められ嬉しい。もっと世間の人に知ってほしい」と話した。

 梅雨真っ只中であるが、どの傘がおすすめなのかを加藤さんに聞いた。「“ミラトーレ”という東レ社が開発した生地を使用した撥水に優れた傘がおすすめだ。傘骨が16本ある傘は、風にも強い」と紹介した。さらに、同じシリーズの折り畳み傘もあるため、傘を常備したい人にもおすすめだ。

 小宮商店は以前、職人不足の問題に直面していたが、数年前から職人の育成に取り組み、現在は20代~30代の若手職人が増え、女性の職人も数人誕生した。これに関して加藤さんは「今後も伝統技術の継承に尽力していきたい」と語った。

 そして、小宮商店は令和2年度「東京都女性活躍推進大賞」で大賞を受賞、その後、令和3年度「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」に選出された。会社全体で働きやすさに力を入れており、それぞれが得意分野を生かし、ライフスタイルに合った働き方ができるよう尽力している。

 このように様々な人の熱い思いが集約された小宮商店の洋傘をぜひ手に取ってほしい。

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