梅雨、と聞くと雨を連想する人が多いだろう。しかし、降り続ける雨の情景に加えて、カエルを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。この時期でないとなかなか見ることができないと思われがちだが、実は一年中カエルを見られる場所がある。静岡県にあるカエル専門施設、KawaZooだ。一体どのような施設なのか、館長の白輪剛史さんに話を聞いた。
カエルが年間を通して観察できることも大きな特徴だが、KawaZooの最大の特徴は「体感型展示」だ。館内の一部ではカエルが放し飼いにされており、カエルを間近で観察することができる。この展示方法のねらいは「カエルを見てかわいいと思うかもしれないし、逆に気持ち悪く思うかもしれない。しかし、入館者に色々な体感をしてもらうこと」だという。
では、何故カエルを展示しているのだろう。元々は同じ静岡県にある体感型動物園、ⅰZooでカエルは展示されていた。しかし、同所で展示されている爬虫類と同じ環境で飼育することはカエルに大きな負担をかけるため、カエルのみ移転したとのことだ。
KawaZooでは、国内外問わず様々なカエルを見ることができる。人気のカエルはヤドクガエルで、鮮やかな色彩が来場者の目を引いている。「日本人はカエルから緑を連想するが、世界には色とりどりのカエルがいる。認識のギャップが人気の理由だろう」と白輪さんは話した。
生き物であるカエルは日々違う姿を見せる。梅雨の時期、様々なカエルに会いに行くのはどうだろう。