5月28日に日本武道館で全日本合気道演武大会が行われ、本学の合気道部が見事な演武を披露した。まず、合気道部について副将の枡田真央子(教4)に説明を受け、大会の感想と今後の意気込みについて、今回出場した原悠貴(心3)と王学儂(営3)に話を聞いた。

枡田によると、合気道部は現在16名で活動し、週に4日集まり稽古に打ち込んでいる。師範から指導を受けながら、部員同士で技の練習をしているそうだ。

 練習を積み重ねてきた原と王は、これまでの成果を発揮すると意気込みながら大会へと臨んだ。「練習以上の演武を当日行うことはできない」という思いを胸に抱えながら、原は練習に打ち込んだという。王も「一つ一つの技を極める」ことを意識して練習に励んだそうだ。

 大会では道主や国務大臣など、普段であれば顔を合わせることがないような人が観覧するため、2人は緊張を強く感じた。2回目の参加となる原は「緊張した」と前置きした上で「コロナのため応援も声援もないが、観覧者の熱い眼差しを感じた。それがとてもうれしく、また力をもらった」と話した。

 合気道は技の完成度を競う競技ではなく、演武を見せる武道である。そのため演武者に優劣はつけられない。演武終了後、2人はともに「練習通りの合気道ができた」と満足している様子を見せた。しかしその上で「11月の全国大会に向け、一層気合いを入れて稽古に励む」と原は新たな意気込みを話した。「他の人や師範の演武に、まだ自分には伸びしろがあると刺激を受けた」と、王もより稽古へ臨む姿勢を見せた。

 積み重ねた練習がものをいう合気道。今日も一心に稽古へ打ち込む彼らのこれからの演武にも注目だ。