
5月中旬から前売り券販売を行い、6月から学食にて4日間限定販売がされたセルビア共和国の郷土料理「ムチュカリッツァ」。この料理が学食で食べられるようになるまでの様々な苦労や販売に対する思いを聞いた。

販売前から看板やポスターでの宣伝が盛んに行われていたムチュカリッツァ。限定販売とはいえ、多くの人々が食べたのではないだろうか。
今回のイベントは本学経営学部ボランティア団体、SBSL(School of Business Student Leaders)の中のセルビアプロジェクトが企画したイベントであり、セルビア共和国大使館と学生食堂の協力のもと行われた。SBSLの初代リーダーである松原食品株式会社の奈良原一平さんとの縁で、セルビア共和国大使館へ訪問したことがきっかけだという。本学学生が世界の文化や歴史に興味を持つきっかけになってほしい、そしてコロナ禍でも旅気分を味わってほしいという思いから始まったそうだ。
しかし、イベントの開催には様々な苦労があったとメンバーらは語る。そもそも日本ではセルビア料理の認知度が低い。セルビア本国では家庭料理として愛されている味でも、日本で受け入れられるかは不明瞭であった。そのためメンバーらは「今まで食べたことのない料理に興味を持ってもらうために、料理の紹介文やポスターの掲示、イーゴ君によるチラシ配り等を通して、多くの人々に認知してもらおうと様々なアプローチをかけた」と話した。また味に関しては、本場の味に近づけるために、大使アシスタントのティヤナさん監修のレシピをもとに学食で味の再現を行い、肉の味付けや煮込み時間といった細かな点を変更したという。
ムチュカリッツァの提供に先立って前売り券の販売が実施された。提供日前にも関わらず、すべての前売り券が売り切れ、追加販売が実現した。初めてのメニューに心躍る学生が多く、実際に食べた人から「また食べたい」「すごくおいしかった」などの絶賛の声を聴くことができたという。メンバーらは「これを機に多くの人が世界の国々に興味を持ってほしい」と語った。
このイベントを通して貴重な異文化に触れる機会になったことだろう。SBSLの次の活動にも目が離せない。