
シビックエンゲージメントセンターは両キャンパスに設置されており、専属のコーディネーターが学生のボランティア活動を積極的にサポートしている。実際に当センターを活用し、高齢者にLINEの使い方の講習会を行った佐藤桃香さん(コ2)と戸塚菜月さん(コ1)に話を聞いた。
LINE講習会を実施したきっかけは、山王長寿会からの依頼だった。山王長寿会は、相模原キャンパスの最寄り駅である淵野辺駅周辺(淵野辺本町)の自治会員によって構成されている。本学学生4人で講習会の準備と運営を行い、参加者約15人と終始和やかな雰囲気で交流した。
参加者がLINEの使い方で難しいと感じていた部分について、佐藤さんは「スマートフォンの操作に慣れていない人が多く、友だち追加やトーク画面で文字を入力する方法を覚えるのに苦労していた」と話した。また戸塚さんは講習会を振り返って、「一連の流れを事前に練習していたものの、実際にやってみると理解度に個人差が出てしまい、思っていたよりもスムーズに進行できなかった」と反省点を話した。
講習会を開催するにあたり、学生らが工夫した点は資料作りだという。「講習会後も参加者が簡単に思い出せるように、手順をまとめた資料を作成した」と語る佐藤さん。その姿から、ボランティア活動への熱意が感じられた。
LINE講習会から数日後、学生たちは山王長寿会から感謝の手紙を受け取った。講習会を機に、長寿会ではLINEグループを作成しオンライン飲み会を行ったり、孫たちとスタンプを送りあったりして、楽しく活用しているそうだ。