6月18日、青山キャンパスの126教室では漫画研究会のメンバーが一堂に会し、活動を行っていた。漫画研究会について、部長の松本愛海さん(法3)に話を聞いた。

漫画研究会は毎週金曜日に「テク班」と呼ばれる、テーマに沿った絵の練習会を行っている。毎週、サークルの担当者がテーマを定めてコツを記したガイドを作成し、メンバー全員がそのガイドを参考にして練習をする。脚の描き方や表情の描き方など、人間を描くうえで大切なパーツから、動物のような耳、いわゆる「獣耳」の描き方など、テーマは多岐にわたる。この「テク班」を通して、メンバーは自身のスキル強化や知識の拡大に努めている。

また、金曜日の活動以外にも月に一度、土曜日に漫画研究会のメンバーが集結して、活動を行っている。それが「コピー誌」と呼ばれる活動だ。この活動では、前月に投票で決められたお題に沿って、メンバーが描いてきた絵を1冊の本としてメンバー内で配布する。またこの活動と並行してもう一つ、大きなイベントが行われる。それはグループごとの「お絵描き会」だ。このイベントでは、グループ毎に分かれ、メンバーの好きなキャラを何人か選ぶ。そしてメンバーの好きなキャラクターを同じグループの人に描いてもらう。このイベントを通して、相手の好きな漫画やゲームを知ることにつながり、学部や学年の垣根を越えた相互理解へと結びつくという。

松本さんの話によると、両キャンパスの漫画研究会のメンバー全員が、漫画やイラストを描いたことがあるわけではない。大学入学後から描き始めた人もいるという。好きな漫画のキャラクターを描いてみたいから、自分で漫画を描いてみたいから、好きな漫画について語り合う仲間がほしいからといったように、動機は様々であるそうだ。また学部ごとのメンバー構成としては、文学部が一番多く、次に総合文化政策学部、そして法学部と続く。

最後に漫画を描くコツについて松本さんは「私はイラストやセリフ単体で最初に描きたいものを想像し、それを中心にして漫画やストーリーを組み立てていきます」と気恥ずかしそうに話した。松本さんや周りにいたメンバーの目から、確かな漫画への情熱を感じ取ることができた。