fan×fun学生ボランティア愛好会(以下fan)の活動は、新型コロナウイルスの影響を大きく受けた。フィリピン渡航を中心に行っていた国外部は、渡航が難しくなった。国内部であれば、食育やマスクを外す必要がある水遊びができなくなった。最初は何ができるのか迷走し、充実した活動を行うことができなかったという。しかし、「コロナ前の活動に囚われないこと」を心掛け、オンラインでもできること、コロナ禍のオフラインでもできることを見つけ、活動を活発化することができた。高田さんは「『コロナがなければ』と考えるのではなく『この状況下だからこそできること』を考えていることが現在の活動の軸になっている」と話す。
活動内容はメンバーのやりたいことを出し合って決める。国内部であれば、「子どもたちが楽しめる・新しい知になる」といった前提を踏まえてそれぞれが意見を出し合い、経費や期間、コロナの状況を考慮して活動内容を決めているそうだ。メンバーのやりたいことを行っているため、活動が年ごとに変化し惰性がないところが長所だという。
また「一から自分たちだけで企画・実行を行うこと」も特徴だ。やりたい企画に対し、外部施設や団体への打診やスケジュール・役割決め、集客方法、保険の加入等をメンバーだけで行う。そのため「実際に自分が考えた企画が実行されること」、「本当に求められているボランティア活動ができること」、「自分たちも参加して下さる方も楽しめるボランティアができること」がやりがいだそうだ。
国内部は11月に毎年恒例のさつまいも堀りをし、国外部は主にオンラインで活動をし、子どもたち向けのオンラインスタディツアーやフィリピンの方と連絡を取り合うフェアトレードを継続する予定だ。コロナ禍で工夫をしながら活動するfanの今後に注目だ。