私は法学を学ぶなかで特に労働法に興味を持ち、細川ゼミに所属している。

細川ゼミは、3年生17名と4年生16名の計33名で構成されており、毎週木曜日4、5限に、両学年合同で活動している。4限は「判例百選」等に掲載されるような、主要な労働法にまつわる判例を素材として研究を行う判例研究、5限は4年生の卒業論文のテーマ報告を実施している。

判例研究では、過労自死における使用者責任と労働者の心因的要素を理由とする過失相殺の可否を争った「電通事件」や、公務員の争議行為を一律禁止する国家公務員法の規定が憲法28条に反するか否か争われた「全農林警職法事件」など、全13の判例を扱った。

労働法は、労働者を守る法律である一面が強調される。ただ、労働者を守ることは企業を守ることにもつながるのだと細川ゼミで学んだ。労働者からの視点だけでなく、常に企業側の立場からも問題解決を図ろうと意識することで、様々な視点から物事を考える力が身についたと感じる。

細川ゼミは、やるときはやる、楽しむときは楽しむ、メリハリがついたゼミだ。また、かけがえのない仲間と人間関係を育む場にもなっている。学生のことをよく理解してくれる、気さくで話しやすい細川先生の下で、労働法について共に研究してみないか。(桜)