理工学部で学生に英語の科目を講義している、井口幹夫准教授。大学教員8年目の平成31年に、本学に赴任した。自身がクリスチャンなので、ミッションスクールで働きたいという思いがあったそうだ。渋谷育ちだったこともあり、本学に親近感を持っていたという。
初めて相模原キャンパスに来たときの印象について、「高級リゾートやアウトレットのような正門からの景色を俯瞰したときに、綺麗だなと感じた」と語った。建物のオリーブ色と緑が調和しており、一目で好きになったという。海外で田舎暮らしの経験がある井口准教授は、緑を見ないと心が落ち着かないようで、四季によって楽しみ方が変わるチャペル奥のガーデンをよく散策している。1月は梅が咲いており、歩くだけでリフレッシュされるようだ。学生の印象を聞くと、「本学の学生は羽目を外さず、バランス感がある学生が多い。体育会系の学生は、面識がないであろう私にも立ち止まって挨拶をしてくれる」と話した。
コロナ禍においては、都心型の大学と比べスペースがあるため比較的早い時期に対面講義に戻ったものの、あまり話さないという風潮が広がってしまい、学生がおとなしくなったように感じることもあるそうだ。教員が教材等を配信することが増えており、学生が受動的なマインドになりつつあることも危惧しているという。
最後に、本学学生に期待していることを聞いた。本学のスクールモットーである「地の塩、世の光」に触れ、「塩のように地味で注目されないかもしれないが、不可欠なのが、本学が目指すサーバントリーダーだ。振り返ると重要性に気付いてもらえるような、縁の下の力持ちになってほしい」と語った。