本学で新しい学生団体が誕生した。その団体の名は「まんぷくNeed You」。団体の設立経緯や活動、現在行っているクラウドファンディングについて、代表の梶田茉那さん(コ3)に話を聞いた。
「まんぷくNeed You」は地域共生について考える団体だ。梶田さんはコミュニティ人間科学部で地域共生について学んでいる。設立経緯について「勉強していくうちに、実際に地域に貢献したいと考えた。団体を作ることで、地域に貢献できる規模が大きくなるのではないか」と話した。また、梶田さんは社会課題に関心がある学生が少ないと考えている。「学生を巻き込み、社会課題に関心を持ってほしい」という強い想いもある。
団体名の由来は4つの「にじゅう」から成る。1つ目は学生の年齢を示す「20」、2つ目は学生団体と企業のコラボレーション企画であることを示す「二重」、3つ目は地域活性化を浸透するためにあなたの協力が必要であるという「Need You」、4つ目は相模原キャンパス開学からもうすぐ「20」年が経つことだ。
現在、団体は、相模原キャンパス付近にある「スワンカフェ&ベーカリー」の子ども食堂である、「こども食堂スワン」の支援に向けて動いている。「こども食堂スワン」では、障がいを持った人も一緒に接客をしているという。そのため、障がいの有無にかかわらず、誰もが利用しやすい食堂となっている。その支援のために、団体はクラウドファンディングを決めた。目標金額は55万円。主に、食堂のイベントの資金に充てる。リターン品は「スワンカフェの香り」がするディフューザーで、支援金額があがると、さらに特典があるそうだ。
団体を運営することは初めての梶田さん。「社会課題に関心がある人が少ない中で、どのように団体に巻き込んでいけるかが難しい」と話す。想いが伝わらず、活動から離れてしまう人もいるため、どうしたら社会課題に向き合ってくれるのかを日々模索しているそうだ。しかし、「共通の考えを持って、目標に向かって動けることは楽しい。多くの人とかかわり、考えを吸収している」と、大変な中でもやりがいを感じている。
今後について、梶田さんは「一人でも多くの人に社会課題に興味をもってほしい。社会課題について考える人材の育成ができる団体になれば」と話した。