相模原祭では、毎年メインイベントであるお笑いグランプリが行われている。今年は、実施までどのような過程があったのか、そしてどんな大会となったのかこのイベントを担当した相模原祭実行委員に話を聞いた。

2日間にわたって行われたお笑いグランプリでは、予選で7組の学生団体がネタを披露した。そして、決勝に残った2組の中から観客の投票でグランプリが決まった。去年との大きな違いは、やはり対面開催となった点だ。感染対策に気をつけながら、対面だからこそ、観客が参加できるように気を配ったそうだ。

このイベントを企画し始めたのは今年の3月からだ。不安となることもあったが、その分計画を立てて話し合いながら進めてきた。実行委員会の河原寛奈さん(理2)は、この係となった理由を「なかなか会う機会のないお笑い芸人の方に企画係として関わり、実際にキャンパスに来てくれることに魅力を感じたから」と話していた。また、参加する学生芸人は、お笑いサークルに声をかけて集めたという。本学のお笑いサークルから関西のサークルまで様々な学生芸人が参加することとなった。

そして迎えた初日。老若男女が訪れ、学生芸人がボケると一斉に笑いが起こった。ネタ終了後に、学生芸人がトークをする場面もあり、おもしろさもありつつ学生芸人の魅力も伝わるステージとなった。結果として、観客の投票によって予選で選ばれたのは、本学お笑いサークル、ナショグルお笑い愛好会の『函館小旅行』と『もぐら大戦争』だ。会場は盛り上がり、ステージ終了後には、観客から「面白かった」という呟きが聞こえてきた。

2日目は、お笑い芸人、スリムクラブとジェラードンの2組と1日目の投票で選ばれた学生芸人2組がスクエアステージで共演を果たした。この2組のお笑い芸人を選んだ理由として「世代であると共に、SNSで人気を博すなど注目が集まっている点」を挙げていた河原さん。その人気の通り、会場ではたくさんの観客で賑わった。当日は、会場を巻き込んでのクイズ大会が行われ、大いに盛り上がった。決勝では、『もぐら大戦争』が優勝した。

見所として、河原さんは、「学生芸人ならではのおもしろさと、2日目のプロの芸人さんの掛け合いにもぜひ注目してほしい」と話していたが、2日間通して、対面だからこその非常に見応えのあるステージとなっていた。