9月23日、本学で同窓祭が開催され、多くのOB・OG が集まった。陸上競技応援ステージや吹奏楽部のパフォーマンスなどが行われ、特に[Alexandros]川上洋平さんのライブでは大きな盛り上がりを見せた。

本学のOB・OGがガウチャー記念礼拝堂に集まり、様々なイベントが行われた。

 同窓祭は、卒業後の学部学科ごとの集まりが少なかったことから始まった行事である。「卒業後も交流の輪を作ろうという提案から、10年をかけてようやく完成した」と第1回から同窓祭に参加してきた同窓祭委員長の紀正尚さんは語った。

同窓祭当日はAoyama Gakuin GLOBAL WEEKの一日目であることから、SDGsパネルディスカッションが開催された。OB・OGが学部学科の垣根を越えて、互いに意見を交わし、実りある時間となった。

また、陸上競技応援ステージでは、OGの玉木碧さんがナビゲーターとして登場した。

OGの玉木碧さん

玉木さんは「ここでの仕事は光栄だと思う一方で、母校に恥をかかせてはいけないという思いが強く、普段の仕事とは違った緊張感があった」と話す。「小学校時代、友人が兄弟姉妹のように大切であり、中学・高校時代はその友人とともに青春を謳歌した。今回の仕事も本学在学時の友達との縁があったからできた。人と人とのつながりが大切だと学んだ」と今回の仕事を受けた経緯を説明した。最後に「たとえ無駄に思えることであっても、どこかで役に立つときが必ず来る。自分の場合は、まさかサークルで頑張った弓道をアナウンサーになった後でもやるとは思わなかった。在学時のミスコンはアナウンサーになる契機だった。だから、様々なことを頑張ってほしい。そして人と人とのつながりを大切にしてほしい」と本学学生にアドバイスをくれた。

17時にはOBの[Alexandros]川上洋平さんのチャリティーライブが始まった。OBの高橋克典さんの呼びかけで五年前に始まったこのチャリティーライブはスクルージ奨学金という返済不要の奨学金を集めることを目的としている。今年は川上さんに高橋さんより声がかかった。「何か母校のためにできないか、何か後輩のためにできないか、その思いがライブ開催につながった」と副実行委員長の林ありささんは言った。まさに、人と人とのつながりがライブの開催を成功させたのだろう。ライブ終了後、観客からは「母校で大好きな人が歌っているのがうれしかった」、「在学時に礼拝していた場所だとは思えないほど、盛り上がった」と数多くの感想が寄せられた。観客の中には川上さんを追いかけて本学に入学したという卒業生もいた。「テレビの中ではなく、自分の目の前で歌っていたことが、信じられない。ライブが終わった後でも感動している」と話した。

実行委員長の山田恵美子さん

 来年の同窓祭は第30回となり、大きな節目となる。実行委員長の山田恵美子さんは、「今年の開催はオンラインと対面でどのようにバランスをとるか苦労した。来年は多くの校友がキャンパスに集い、賑やかな同窓祭になることを期待したい。そして同窓祭を通して、本学学生を支援していきたい。」と今後の同窓祭の展望を話した。