9月23日から10月1日にかけて、大学では2年目となるGLOBAL WEEKが開催された。今年度は新たな試みとして、学生スタッフが募集された。そこで学生スタッフの滝本智丹さん(国政1)と国際センターの麻生美希さんに話を聞いた。

AOYAMA GAKUIN GLOBAL WEEK(以下グローバルウィーク)は、「一人ひとりの国際精神とSDGs活動が輝く一週間」と題して、国際問題やSDGsへの学内の関心を高めるため開催された。今年度は、「本学学生が主体となって、グローバルウィークを初年度以上に盛り上げてほしい」という想いのもと、国際センターにより初の学生スタッフ募集が行われ、41名(5月時点)が集まった。学生スタッフとの協働で国際センターはグローバルウィークをよりよいものにしていくことを目指している。麻生さんは「学校教職員では思いつかないようなアイデアやニーズの汲み取りなど、学生スタッフと協働できたからこそ気づけたことがあった」という。

滝本さんは高等部出身。大学よりも前に開催されている高等部のグローバルウィークでの活動も行っていた。今回、学生スタッフに参加した理由について「元々、国際問題や環境問題に興味を持っていて、国際問題に向き合うためには発信が大切だと考えた。グローバルウィークにはその環境が整っているため、自分の経験を活かせるのではないか」と話した。

 しかし、開催に至るまで大変なことも多かったという。「学部、学年が違う人たちと団結することが難しい」とその苦労を振り返る反面、「学校の講義を受けるだけでなく、自分たちで新しい価値を届けていくことは楽しい」と語った。

滝本さんは学生から発信する意義を「グローバルウィークがボトムアップ型になったことで、学生に当事者意識が芽生え、社会問題へのアクションにつながるのではないか。グローバルウィークが世界に目を向けるきっかけになれば」と話した。

滝本さんは松下幸之助の「未来は作るもの 生み出すもの」という言葉を念頭に運営を行ったという。一人一人が未来を作る設計者であることから、運営者だけでなく、皆で取り組むことがグローバルウィークなのだ。