
珈琲愛好会は吉田光祐さん(国経4)のコーヒー、カフェについて学ぶ場を多くの学生に提供したいという願いから設立された。吉田さんは、この団体を通してコーヒーに対する正しい知識や生産者に対する深い理解を持つ、コーヒーのプロフェッショナルとなる人材の育成を目指している。
珈琲愛好会は当初、吉田さん1人の状態から始まった。吉田さんはこの団体を学生公認団体として認めてもらうため、中等部時代からの友人約20人に声をかけてまわった。その甲斐もあって、公認団体として認められる条件「所属メンバー25人以上」というハードルはクリアした。人数を確保できれば、後は簡単だったそうだ。顧問の先生に自身が所属する国際政治経済学部の教授を据え、5月には正式に本学から公認愛好団体として認められた。
普段の珈琲愛好会の活動は、班別活動が基本だ。班ごとにそれぞれコーヒー抽出のトレーニング、コーヒーの知識に関するセミナー、また、ブランディングというSNS活動を中心とするクリエイティブ系な活動も行っている。班別活動だけではなく、部員全員が顔を合わせる場を確保するという意図の下、定期的に部会も開催している。
珈琲愛好会の展望について吉田さんは「生産者に寄り添いながら、コーヒーの良さを伝えられる団体になってほしい」と語った。また、現代表の高野瑞樹さん(国政3)は「コーヒーは人の輪を広げる仲介になりうるもの。この団体が、大学生活を楽しめる仲介的存在になってほしい」と話した。
最後に、おすすめのコーヒーを聞いた。吉田さんのおすすめは、東ティモールのコーヒーだ。オレンジなど柑橘系の爽やかな風味で飲みやすい、すっきりとした味わいをしているという。まさに、コーヒー初心者におすすめの味といえる。高野さんのおすすめはエチオピアコーヒーだ。ベリーのような甘酸っぱさで、コーヒーなのにフルーティーさがあふれる味をしているという。こちらも初心者が飲むのにぴったりな味といえるだろう。
本学発の独自の団体、「珈琲愛好会」。いつか陸上競技部と並んで、「青学といったら珈琲愛好会」と呼ばれる日が来るのかもしれない。今後の彼らの活躍に目が離せない。