ラジオアプリGERA、それは、お笑いに特化したラジオアプリである。今回はそのアプリを制作したIT企業の会社である株式会社ファンコミュニケーションズ新規事業開発部の恩田貴大さんに話を聞いた。

ラジオのパーソナリティには、本学を卒業したお笑い芸人「春とヒコーキ」やM―1グランプリ2021王者に輝いた錦鯉など、数多くのお笑い芸人がいる。恩田さんはこの事業を立ち上げ、事業責任者を務めている。ファンコミュニケーションズでは、「プロシューマーハピネス」(プロデューサーとコンシューマーを合体した造語)というビジョンを掲げている。昨今ではユーチューブを始めとする発信コンテンツが普及している。恩田さんはそのような発信者を応援したいと思っていた。そこで、このビジョンに当てはまる生産者と消費者という観点でラジオの「パーソナリティ」と「リスナー」という関係に着眼したそうだ。

恩田さんは元々お笑い好きで、オードリーやアルコ&ピースの「オールナイトニッポン」のファンであった。その熱を掛け合わせ、ラジオとお笑いが融合したアプリができたのだ。

この事業が始まったときの恩田さんは芸能界のしきたりが分からなかったため、「ラジオに出演して頂くため各事務所様への連携が最初は難しかった」と話す。また、恩田さんは事業が始まった初期の頃はマイクを買ってきて録音の仕方を学んだり、台本を書いてみたり、実際に収録現場に立ち会って「キュー」を出してみたりなど半年、試行錯誤を重ねたそうだ。

恩田さんは自分のやりたいことを実現するために、「やりたいことをやらせてもらえるように信用を作る」と「やりたいことを言い続ける」、この2つが大切になると語った。やりたいことが全てではなかったが、実績を挙げ、周りから信頼を獲得し、「新規事業をやってみたい」と言い続けていれば、それを支えてくれる人が現れてくれるそうだ。

今では、お笑い好きの社員も集まり、お笑いを代表するラジオアプリとなった。そのラジオをぜひ聞いてみてほしい。