お笑い芸人やバラエティ番組の情報を毎日配信しているお笑いナタリー。しかし、実際にどのような運営がされているのかを知る人は少ないはずだ。そんな秘密に包まれているお笑いナタリーについて、編集長である遠藤敏文さんに話を聞いた。
お笑いナタリーは、音楽、コミック、お笑い、映画、ステージの5つのジャンルの一つとして2009年に立ち上げられた。お笑い芸人の出演番組や記者会見、賞レースなどお笑いに関するあらゆる情報を伝えるメディアである。これらの情報は、テレビ局や各劇場そして芸人さんから直接情報を得ているという。くまなく情報を得るため、記者それぞれが各芸能事務所を担当しており、オフィシャルサイトやツイッターを日々巡回している。
記事数は、なんとお笑いナタリーのみで月に400本以上も公開する。「有名なお笑い芸人からコアな芸人まで、なるべく幅広く取り上げるようにしている」と遠藤さんは語る。
お笑いナタリーで働いている記者はやはり、お笑い好きが多い。ほぼ毎日お笑い芸人に会うため、お笑い好き冥利に尽きるはずだ。だが、お笑いナタリー編集部が特定の芸人を推し出すことはしない。遠藤さんは「なるべく肩入れせず、中立的な立場からの運営を目指したい」と話す。
そして最近では、コラムにも力を入れている。その一つに「今月のお笑い」のコーナーを挙げた。これは、ウエストランドの井口浩之さんと構成作家の飯塚大悟さんがお笑い界であった出来事を毎月振り返る連載であり、好評だ。
今後の目標は、「オリジナリティのある記事を出すこと」。テレビ番組の情報だとなかなか、他メディアとの差別化が難しい。「他のメディアに載っていない情報で、お笑い好きの人が今読みたいものを届けていきたい」と話してくれた。