大学生観光まちづくりコンテストで総合文化政策学部の4人の学生が焼津温泉特別賞を受賞した。今回は、メンバーの1人である山口莉果さん(総3)に話を聞いた。
コンテストに向けての活動の中では、今回の対象地域である焼津市での現地調査を行った。市役所からの「焼津市民の中には、コロナ禍ということもあり他所から観光客が来ることをあまりよく思わない人も多い」という話を踏まえ、山口さんのチームは、観光地化させることを目的にするのではなく、焼津市が現在持っている資源や風土を活用することに重きを置いてプロジェクトを進めた。
そうして完成した企画が、「WANDO YAIZU〜立ち止まって考え、つながり、発見するまち」。企画では、近年高まっている、普段の仕事場や自宅とは違う場所で仕事をするワーケーションの需要に着目した。この「ワーケーション」という他のチームとは違った視点が評価され、112チームの中から見事、焼津温泉特別賞に選出された。
山口さんはこの経験を振り返り、「地域マーケティングを実践する上で、現地で情報を得ることがいかに大切であるか痛感した」という。「調べればすぐに沢山の情報にアクセスできる時代だからこそ、自治体や地元の人々が真に求めているものは何かを探ることが必要だと感じます。」そう話す山口さんの言葉からは、現代を生きる私たちの情報との向き合い方について考えさせられる。