10月13日、青山キャンパスのジェンダー研究センターで、もやもやカフェが開催された。渋谷男女平等・ダイバーシティセンター〈アイリス〉のコミュニティスペース出張開催に参加した学生が、性の多様性を考えるために企画・運営を始めたという。
今回のイベントは性の多様性に関すること以外にも日常で感じる、気になっていることや不思議に思っていることについての話し合いが目的だ。このイベントはそれまで土曜日の開催であったが、青山キャンパスでは初の平日開催に決まった。土曜日に参加できないため、ありがたいという声も聞いた。
今回の話し合いでは制服の必要性や就活メイクのことについて話し合う機会があった。提案した参加者によれば、中学校在学時に存在した制服のルール、就職活動の中でのメイクやスーツの規則に疑問を持ち、話題として持ち込んだという。「中学校に通っていたときは、どうして学校は寒暖差を考えていないのかと気になっていた。ここで悩みを共有できる人がいてよかった」と話した。参加する学生の中学校や高校が異なっていることから、様々な見解を得られるイベントであることは間違いない。
参加者の中には友人関係の悩みを持ち込んだ人もいた。「自分は友人の悩み相談に対して、まじめに答えられている自信がない。どうすればいいのか、アドバイスをもらいに来た」と語った。しばらく話を聞いた後、「そこまで真剣に考えているなら、十分に友達の力になれている」と意見がまとまった。イベントの後に悩みを持ち込んだ本人に話を聞くと「自分は頑張って相談に乗っている気ではあったが、どこか不安だと思っていた。その不安を払拭する励ましの言葉が必要だったのかもしれない」と話した。
今回のもやもやカフェでスタッフを務めた関夏楠さん(心2)は、もやもやを語り合うことのできる居場所づくりについて「学生生活を送るうえで、自分の正直な気持ちや考えを話せる居場所は必要不可欠だ。同年代の学生と意見を交わすことで、新たな発見を得られるような環境を作り出せたらと思っている」と語った。
また、今後の展望について「まずは、青学内でのもやもやカフェの定着を目指している。もやもやを誰かに話したいと思ったとき、もやもやカフェの存在を思い出してもらえたらうれしい。また上映会やランチ会など、カフェスタイルだけにとらわれない企画運営も行いたい」とも話した。