2022年12月15日(木)、12月16日(金)に「陸上競技部(長距離ブロック)第99回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)出場壮行会」が行われた。連覇がかかる今大会、監督、選手たちは何を語ったのか。
以下、各人の決意表明、抱負、説明等
原晋監督
監督就任19年目、箱根駅伝15年連続28度目の出場となる。
「コロナウィルス感染がまだまだ収束しない中でチームの方もなかなか思うようにいかない時期もございました。この選手が良ければこの選手がダメになる。なかなか一体感が一枚岩になれない時期がございましたけれども、やはり最後は青山学院大学駅伝部、12月に入りまして非常にいい状態に仕上がってまいりました。昨年の10時間43分42秒、仮に昨年と同じ気象条件であるならば、それ以上の力がついてきているのかなと思います。」
「平和であるからこそ、あるいはコロナウィルスが収束に向かっているからこそ駅伝大会が開かれるのだと思っております。連覇を目指し、平和であるこの世の中でこの大会に参加できることを幸せであると思います。『ピース大作戦』Vで帰っていきたいと思います。」
残念ながらキャプテンの宮坂(国経4)は今大会のエントリーされることはなかった。しかし、原監督は次のように述べた。
「身体能力高いからというわけでキャプテンに選ばれるというわけではございません。青山学院の教育理念にもございます『サーバント』(奉仕者)、サーバントの彼はチームを思い裏方として、また時には先頭に立ってチームを引っ張ってくれる。彼の存在無くして今年の箱根駅伝のチームはございません。彼のためにも選ばれた16人はしっかりと箱根地を駆け抜けてくれると確信しています。」
宮坂大器(国経4)
「残念ながら自分は力及ばず16人のメンバーに入ることはできませんでした。ただ、一緒にやって来られた4年生が多く選ばれて、自分自身も感謝しているので当日はサポートに回って力になれるように努めたいと思っております。」
「チームとしては、出雲、全日本と駒澤大学さんに圧倒されてしまって、駅伝はまだ勝てていないという状態です。それでもここまでの流れはすごく良くて合宿で練習をしっかり積めているので自信を持って臨んでいきたい。他大学もかなり力があるというのも痛感しているので、覚悟を持って、走るメンバーだけでなく、チーム全員で戦っていけるように、主将として最後までしっかり盛り上げていきたいと思います。」
横田俊吾(教4)
「3年間本当に悔しい思いをして1回も箱根駅伝に出られず4年目になりました。最後のチャンスだと思って色々な意味で暴れまわれるように、監督そしてキャプテンを胴上げできるように頑張っていきたいと思います。」
中倉啓敦(社4)
「前回大会では大会記録という形で優勝しましたが今年はそれを超えるという目標をチームで掲げてやってきました。昨年の個人の記録もそうですが、チームとして昨年以上の走りを4年生としてしっかり大学駅伝で力を出し尽くして頑張っていきたいと思います。」
中村唯翔(総4)
「駒澤大学さんに二冠を持って行かれてしまっているので箱根駅伝だけは絶対譲れないと思っています。個人もチームも非常に良い状態なので前回大会の記録(大会記録)を超えられるような走りをしていきます。」
目片将大(コ4)
「4年目にして初の箱根駅伝エントリーとなります。駒澤大学さんに二冠を持って行かれてしまって悔しい思いをしました。箱根だけは譲れないという気持ちを持って箱根2連覇に臨みたいと思っています。」
脇田幸太朗(法4)
「選手層が本当に厚いチームで、エントリー外の選手でも本番に走っても問題のない選手ばかりなので、そのような選手の中で選ばれてこの場に立てたという自覚と覚悟を持って挑んでいきたいと思います。一秒でも速く優勝に貢献できるような走りをしたいと思います。」
西川魁星(地4)
「三大駅伝全てを通してメンバー登録も初めてになります。大会当日はベストを尽くし、チーム一丸となって大会新記録と優勝をしていきたいと思います。」
西久保遼(コ4)
「昨年は当日変更という形で出場を逃してしまいましたが、今回は個人としてもチームとしても状態は上がってきているので、総合優勝目指して頑張っていきたいと思います。」
岸本大紀(社4)
「今回の箱根駅伝で自分が出走することになったら3回目という形になるので4年生ということもありますし、自分の仕事をしっかりしてチームの優勝を手繰り寄せる走りをしていきたいなと思っています。」
近藤幸太郎(営4)
「大手町で主務の保手濱(機4)とキャプテン宮坂をしっかり胴上げできるように頑張っていきたいと思います。最後は区間賞を取って終われるように頑張っていきたいと思います。」
佐藤一世(総3)
「個人としては1年、2年として走らせていただいて区間賞が取れていないので、今回こそは区間賞を取ってチームの目標である大会新記録での優勝に貢献したいと思います。この1年間、箱根のために練習してきたので全てを出し切りたいと思います。」
田中悠登(営2)
「出雲、全日本は惜しくも優勝を逃してしまいました。負けてしまった原因は何かなと考えてみたところ、青山学院ののぼり旗の数が圧倒的に少ないのでフレッシュグリーンののぼり旗をたくさん作ってほしいです。3年ぶりの有観客なので応援よろしくお願いします。」
太田蒼生(コ2)
「昨年大会新記録で優勝できて4年生を笑顔で送ってあげることができたので、今回の大会も4年生が強いチームと言われていますが、僕もしっかり出走して4年生を笑顔で終わらせられるようにしてあげたい。今年1年間、故障続きで難が多かった年でした。今まで谷ばっかりだったので箱根駅伝でアルプス山脈のような大きな山で迎えられるように頑張りたいと思います。」
若林宏樹(地2)
「前回も出走したので前回以上の記録と前回以上の走りができるように頑張っていきます。」
塩出翔太(教1)
「1年生らしく勢いづけられる走りをするために全力で準備します。」
荒巻朋熙(コ1)
「三大駅伝初のエントリーとなりますが秋口に故障があって、なかなか今シーズン全てうまくいったわけではありませんが最近勢いに乗ってきているので出走したら、1年生らしい積極的な走りをしたいと思います。」
黒田朝日(地1)
「今回出走することができれば大学初の駅伝となります。1年生らしく元気に走っていけたらと思います。」
原晋監督
「今年の特徴として、9名の4年生が登録されています。同期、マネージャー含めて14人、誰1人脱落せずに精一杯頑張ってくれました。4年目に初めて登録した選手もいます。1年生の時は練習についていくことが辛い、しんどい、勉強についていくのも大変だった。そのような苦労を苦労と思わずして頑張ってきた学生たちが1月2日、3日輝かしく登場いたします。箱根駅伝というものは簡単に手に入らない、本当に苦しいことを成し遂げたものが大手町、笑顔でゴールできるものだと思います。学生たちの奮闘に応援のほどよろしくお願いします。」
箱根駅伝区間エントリーも12月29日に行われた。各選手の区間配置の意味、そして当日変更はあるのか、原監督の手腕を見せることになるだろう。ただ、今回はチーム全員で戦っている。誰が走っても優勝に導いてくれることを期待したい。
箱根駅伝区間エントリー(12月29日現在)
1区 目片 将大(4年)
2区 近藤 幸太郎(4年)
3区 横田 俊吾(4年)
4区 黒田 朝日(1年)
5区 若林 宏樹(2年)
6区 西川 魅星(4年)
7区 佐藤 一世(3年)
8区 荒巻 朋熙(1年)
9区 塩出 翔太(1年)
10区 中倉 啓敦(4年)
補欠 岸本 大紀(4年)
補欠 中村 唯翔(4年)
補欠 西久保 遼(4年)
補欠 脇田 幸太朗(4年)
補欠 太田 蒼生(2年)
補欠 田中 悠登(2年)