1月8日、かめありリリオホールにて第48回東京都大学アンサンブルコンテストが行われた。本学からは、吹奏楽バトントワリング部の古川侑樹さん(済4)、佐藤寛紀さん(機2)、長谷川愛花さん(営1)がクラリネット三重奏で出場した。
演奏したのは、天野正道作曲の『3つの小品』。古典音楽の要素と現代音楽の要素が混ざった特徴的な曲調で、聴く人を引きつけるという。コンテストでは金賞を受賞し、3人は次大会への切符を手に入れた。
金賞受賞ならびに代表校選出までの道のりは万事順調のように思われたが、長谷川さんは「コンテストの準備が大変で、途中で何度か諦めてしまいそうになった」と話す。その理由は、3人の体調面や学業との両立が厳しかったことにあるそうだ。「部分的には以前から合わせていたが、1曲を通しで合わせ始めたのが本番3日前だった。その時の演奏は到底良いものではなく、正直に言うとかなり絶望的な状況だった」と古川さんは苦笑しながら語った。しかし、残りの短い時間で修正を重ね、なんとか本番を迎えたという。「やはり、本番は自分たちが納得のいく演奏にはならなかった。幸いにも都で2位という好成績を収めることができたが、次こそ後悔のない演奏がしたい」と佐藤さんは意気込みを述べた。
2月5日には、次大会である第46回東京都アンサンブルコンテストが府中の森芸術劇場にて開催される。このコンテストでも代表校として選出されると、3人の夢であった全日本大会への出場が叶う。古川さんは「全日本大会を本気で目指している学生が出場しているので、楽しみな反面、日を追うごとに緊張が高まってきている。本学代表として、万全の準備をして次の大会に挑みたい」と話した。
2年前の第44回大会では金賞を受賞したものの、代表校に選ばれず惜しくも全日本大会を逃した本学。悔しい思いをした先輩たちのためにも、3人は今日も練習を続ける。