ドラマやアニメーション、MVといった映像作品の制作や上映会を行う本学放送研究部(A.B.S.)。今回は彼らの活動についての取材を行った。

 本学放送研究部は、普段は週に2回、水曜日の15時からと土曜日の13時から部会が開かれている本学公認団体だ。部全体で行う企画もあるが、基本的には作品ごとに自由にチームを組み、各々のスケジュールに合わせた日程で撮影を行っているという。

 部長である荻野由佳さん(総2)は、自身が放送研究部に入部したきっかけについて、「普段見ている映画がどのように作られているかに興味があった。また、『部の雰囲気が自分に合っている』と感じたことも相まって放送研究部に所属したいと考えた」と当時を振り返った。

 放送研究部の部員の中には、中高から映像作りに関わってきたため、その延長で入部した人もいれば、なんとなく興味があったから、という理由で所属を決めた人まで幅広い。経験者から未経験者まで、様々な部員が活躍することのできる部会となっているという。

 では、放送研究部では普段どのような活動を行っているのだろうか。荻野さんは「普段は短編映画やMVを主に作っており、毎年青山祭テーマソングのMVも制作している」と、主な活動内容について語る。また、年に数回開催する上映会に向けてのパンフレット作りや場内装飾の準備も一から行っている。映画やMV以外にも、CGやアニメーションなど、映像に関わるあらゆることに挑戦できる環境だ」と、荻野さんは続けた。放送研究部では、幅広く映像作品に携わることができるのだ。

 「準備期間と、撮影・編集を終え、作品が完成した際には大きな達成感を得ることができる」と、荻野さんは放送研究部で活動している中でやりがいを感じた瞬間について教えてくれた。想像でしかなかった頭の中の光景が、実際に一つの映像になるところを見ることができる時、非常に感動するのだという。さらに、放送研究部の魅力について、「所属している部員たちもまた、A.B.S.の魅力の一つだと思っている」と、語った。「穏やかでマイペースな人が多い印象だが、皆それぞれ個性的で才能があり、日々刺激を受けている」という。

 4月からはいよいよ新学期ということで今後の展望について尋ねると、「今年度から、他大学との交流を進めていこうと考えている。また、合同企画の話も上がっており、2023年度は部として新たな挑戦をする年になると思う」と、荻野さんは意気込みを語ってくれた。

 放送研究部は4月には新入生へと向けた上映会や撮影体験会、講習会などが予定されているとのことで、興味のある新入生は参加してみるといいだろう。もちろん部員は、新入生でなくとも学年・学部・学科問わず受け入れているとのことなので、活動に興味がある、自分も映像作品を作ってみたいという気持ちがある人は、ぜひ放送研究部インスタグラムとツイッター(@aoyamabs)のチェックをして、普段の活動の雰囲気やどのような作品が作られているのか、確認してみてほしい。

 たくさんの映像作品を生み出し、自らの作品を作り上げている放送研究部。彼らが今年どのような作品を作り上げていくのか、そして今年も作られる青山祭のMVはどのようなものになるのか、今から楽しみにしていきたい。