
5月8日より、大学図書館の協定・提携大学等との相互利用と、卒業生の利用が全面的に再開された。新型コロナウイルスの流行により、2020年度から利用が停止されていたため、3年ぶりの利用再開となる。学術情報部図書課の西村香さんに、図書館相互利用について話を聞いた。
本学図書館は、他大学や他機関との相互利用協定を結んでいる。そのため、本学以外の図書館で、閲覧等のサービスを利用することができるのが魅力である。
協定の一つである、山手線沿線私立大学図書館コンソーシアム(以下山手コンソ)は、利用者へのサービス向上の精神に則り、加盟図書館間の相互協力を促進することを目指して、2000年3月、本学をはじめとする8大学で始まった。さらに2021年度には、専修大学が加盟し、9大学の図書館の相互利用が可能になった。身分証の提示で、学習院・國學院・法政・専修・東洋・明治・明治学院・立教が所蔵する資料の閲覧・複写・貸出サービスが利用できる。
コロナ禍前は、本学図書館には、合計で年間1500人以上が来館し、年間1300冊以上の貸出が行われていた。山手コンソは、昨年6月に一部再開が決定し、可能な大学から部分的に再開されていた。そして、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けの変更に伴い、全加盟大学で入構制限が撤廃されたため、この度全面再開となった。
今回、渋谷四大学、日本赤十字看護大学も再開された。相模原キャンパスの学生・教職員対象の神奈川県内大学図書館の利用も可能だ。国際連合大学ライブラリーの利用は、残念ながら再開されていない。西村さんは、今後について「通常の相互利用を再開することを優先している」と話した。
再開を機に、利用したい資料が本学にない場合は、ぜひ相互利用を有効活用してみてはどうだろうか。