4月13日から4月15日にかけて、本学演劇研究会による2023年度新入生歓迎公演が開催された。タイトルは「THE補講」。簡単に説明すると、赤点のため補講することになった女子高生3人が、勉強をしたくないため、補講担当になった先生の気を逸らすために力を合わせるというコメディー作品である。

この公演がどのように作られたのか、演出を担当したバサ アナハウさん(デ3)に話を聞いた。本作品の台本は脚本サイトにあったものである。新入生向けということもあり「最初から最後までコメディーという親しみやすい作品」を選んだそうだ。

この公演の準備は2月から始動した。まず脚本を決め、役者オーディションを行った後、役者、照明や美術担当など8つの役職に部員の希望に沿って割り振り、それから稽古が始まる。稽古はそれぞれの役職が試行錯誤して、演出の示す方向に合わせて作品を作っていった。バサさんは、演技において大切なことは「役者が真剣に楽しく演技すること」と教えてくれた。今回は完全コメディー作品ということもあり、笑いを起こすには緊張が解くことが重要なため、「緊張」と「緩和」を意識して稽古をしたそうだ。

演劇の面白さについてバサさんは「舞台はよくナマモノだと言われていて、観客がいて初めて成り立つ。どれだけ稽古を重ねても最後には観客とのコミュニケーションになる。毎公演同じものではなく、演じる度に違う味が出るのが演劇の面白いところ。そして、人間の感情や彼らの人生の一部を目の当たりにできることが演劇の良さだと思う」と語った。

次回の公演は7月1日と2日を予定している。