第102回関東学生陸上競技対校選手権大会が5月11日~14日、相模原ギオンスタジアムで開催された。その3、4日目に行われた女子一部4×400mRでは、本学が11年ぶりに優勝を果たした。

予選は3組行われ、本学は2組に出場した。メンバーは谷口璃奈(社1)・山内そよ(コ1)・髙島咲季(コ4)・金子ひとみ(コ4)で、全員が400mを専門種目としている。また、今年の6月1~4日に開催された日本陸上競技選手権大会の女子400mに髙島と金子が、U―20全国陸上競技選手権大会の女子400mに谷口と山内が出場して、谷口は6位、山内は5位に輝いた。そして、金子と髙島は400mと4×400mRの青学記録歴代5傑に入っている。

1走の谷口は、200m付近で8レーンの石川小晴(日大4)を抜かし、大川寿美香(早大2)と並び、ラスト100mで伸びて、早大と同時にバトンをつないだ。

2走の山内は、オープンになって一度は4位となったが、澤村菜々(順大2)とAkentaGloria (国士大1)を抜き去り、川村優佳(早大4)との差を縮めながら2位でバトンをつないだ。

3走の髙島は、後半200mで加速して、前半で抜かされた荒井香子(国士大2)を300m付近で抜き返して、2位でバトンをつないだ。

4走の金子は、前を走る津川瑠衣(早大4)との差を縮めつつ、3分46秒78で2位となり、タイムでは全体3位で決勝へ駒を進めた。

決勝は、谷口・佐藤葵唯(教1)・金子・青木穂花(教4)が出場した。今回の関東インカレでは4人それぞれが活躍した。谷口は400mで5位、佐藤は100mで8位、200mで5位、4×100mRで3位、金子は400mで3位、青木は400mHで優勝という結果を残しており、実力者揃いのメンバーであった。

1走の谷口は4レーンでスタートし、ラスト100mでさらに加速して1位でバトンをつないだ。レースを振り返って、谷口は「1走を任せてもらい、いい流れを作るために一番で帰ってきたいと思っていたので、その任務を最低限果たすことが出来て良かった。今1年生で、入学前から4年生の先輩方がずっと活躍しているのを見ていた。その一員として一緒に走りたいという気持ちがずっとあったので、青学のマイルのメンバーとして走れたことと、目標にしていた優勝ができてよかった」と、4年生と共に優勝できたことへの喜びを語った。

2走の佐藤は1位でバトンを受け取り、川村優佳(早大4)と森山奈菜絵(日体大4)に抜かされたが、ラスト100mでじりじりと差を縮め、3位でバトンをつないだ。レースを振り返って、佐藤は「一番でバトンをもらい、最初の直線のインで1位に入ることができたが、200m辺りで抜かされてしまったので、それが少し悔しい。その後、ラスト100mで前の人に近づくことができたのは自分の中では良かったが、抜かされた所については悔いが残っている。そこを練習などでしっかりと積み、今度は抜かされないようにして、1位でもらったら1位で次につなげられるようにしていきたいと思う。優勝を目標にしていたので、有言実行できてよかった」と、今後の課題についても語った。

3走の金子は3位でバトンを受け取り、200m付近で古山美憂(日体大3)と清水奈々子(早大2)を抜き、ラスト100mでさらに差を広げて1位でバトンをつないだ。レースを振り返って、金子は「1年生2人が頑張って走ってくれて、後半の4年生2人がしっかり走らないといけないと思って走った。自分の役割は、先頭で後ろを離してアンカーに渡すことだと思っていたので、それをしっかり達成できてよかった。個人的には、前半もう少し飛ばしていけたら良かったなと思った。大学1年生の時の全日本インカレで初めて優勝してから全然勝てていなかったので、今回優勝できたことはとても良かったと思う。これから先の全日本インカレと日本選手権リレーに向けて、しっかり勝てるように頑張りたい」と、4年間の思いと今後の目標についても語った。

4走の青木は、1位でバトンを受け取り、バックストレートでさらに加速した。徐々に須藤美桜(日体大4)が差を縮めてきたが、ラストは伸びて引き離し、SB(3分43秒5)で11年ぶりの優勝を果たした。レースを振り返って、青木は「4年間で初めて4走を任せていただいた。1年生の2人がバトンをつないで、同期のひとみが1位でつないでくれた。レースの走りとしては100点満点でなかったが、つないでくれた3人やチーム全体の思いもあり、最後1位でゴールすることができたと思う」と、アンカーとしての思いと共に語った。

今回の関東インカレを振り返って、女子主将の青木は、「個人的には、例年以上に青学への思いを一人ひとり強く持って関東インカレに臨むことができたと思う。その結果、マイルリレーで優勝したり、総合得点でも最多タイくらいの記録を取ったりしたので、結果としてもみんなの強い思いを残すことができてよかった。この先にもっと大きい全日本インカレがあるので、関東インカレで団結した強さをこれからも出していけたらいいなと思う」と先の大会についても語った。

今年の9月には日本学生陸上競技対校選手権大会(全日本インカレ)、10月には日本選手権リレーが開催される。マイルリレーだけでなく、今後の本学短距離ブロックの活躍にも目が離せない。